John Flanagan
2005年
児童書(小学校4年生から中学生)/ファンタジー
ニューヨークタイムズベストセラーで、小学校高学年から中学生の男子に大人気の「The Ranger's Apprenticeシリーズ」の第一巻
孤児のWillは幼いころから騎士になることを夢見て育ったが、警備隊(Ranger)の弟子に選ばれてしまう。謎の存在のRangerは、現在のアメリカでいうならばCIAのような機密諜報員だった。Willはそこで尊敬する師に出会い、邪悪な魔力の攻撃から王国を守るために闘う。
勧善懲悪、少年の成長物語、というクラシックなファンタジーの流れをくんでおり、苛めやそれを理解して解決してくれる師の存在など、子供たちが現実世界で「こうあってほしい」と願う世界がここにある。特に少年に人気があるのが納得できる。
映画化(2010年公開予定)が進んでおり、8月には第6巻が発売される予定で、出版社がキャンペーンに力を注いでいる作品。
●ここが魅力!
尊敬する師から生き方を学び、いじめっ子との友情を育て、初恋に目覚めるところなどが、小学校高学年から中学生の少年にはぴったりのファンタジーです。冒険やチャレンジも過激になり過ぎず、しかもエキサイティング。シリーズを通じて少年が成長してゆくところも良いところです。
ファンタジーのファンだけでなく、ファンタジーがどんなものか試してみたい方、冒険ものが好きな人、小学校高学年から中学校向けのヤングアダルト本を読むのにどの程度の英語力が必要かを知りたい方にぜひおすすめします。
●読みやすさ ★★★☆☆
最初の数ページはとりつきにくくても、第2章以降はすんなりと読み進めることができるでしょう。
●アダルト度 ★☆☆☆☆
小学生にも安心して読ませることができる内容です。
●The Ranger's Apprenticeシリーズ
The Burning Bridge (The Ranger's Apprentice, Book 2)
The Icebound Land (Ranger's Apprentice, Book 3)
The Battle for Skandia (Ranger's Apprentice, Book 4)
The Sorcerer of the North (Ranger's Apprentice, Book 5)←プロットがないと不評の作品。
The Siege of Macindaw(Ranger's Apprentice, Book 6)-2009年8月発売予定(ARCを持っているので、発売が近づいたら書評を書きます)
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