本ブログに書評を載せているThe Name of the Wind: Day One (The Kingkiller Chronicle)は、「ファンタジーなんか読まない」と決めている純文学ファンでさえ魅了する超すぐれものファンタジーです。
去年のクリスマス、アメリカ人の高校生の甥にThe Name of the Windをプレゼントしたところ、「すっごく面白かった!ありがとう」という電話がかかってきました。父親と半年以上口をきいていない彼が自分から電話をかけてくるなんて前代未聞のことです。ファンたちが待ちに待った第2作「The Wise Man’s Fear:Day Two」がちょうど今年の4月に発売される予定だったので彼の誕生日のお祝いにそれを贈ると約束したのですが、この間Amazon.comを見ると予約すらできないようになっているではありませんか!
「どうしたことなのか」と作者Rothfussのブログを読むと、まだ書き直しが終わっていないというのですよ!
完ぺき主義のRothfussは、単語ひとつでも気に入らないとそれを放っておけないタイプです。そのうえ、ディティールも気になるほうなのでどんどん長くなっている様子。(私はこの詳細が好きなのですが、日本人の読者にはあまりうけないようで残念です)
第1作でも、「こんな長い話を1日で語れるものか!」という批判があるほど長いのに、Day Twoは1日が72時間くらいになりそうです。
面白いのはRothfussのブログで見たBarns & Nobleのページ。
ただのミスなのですが出版予定日のところが2025年の4月となっているのには大笑いしてしまいました(それに既に★の評価が4.5!)。もっとも、彼が20年かけてKingkiller Chronicleを書いたことを思うと、笑いごとではないかもしれません。3部作をすべて出版するまでRothfussには長生きしてもらわないといけませんし、私も長生きしなければなりません。だから超大作にハマるのは危険なのです。
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