対象:中学生以上(小学校高学年は大人と一緒に読む必要あり)
ジャンル:小説
書評 by Moeさん
Conorの母が白血病になってからConorは悪夢を見るようになった。12:07きっかりに。今夜もmonsterがやって来た。しかしそれはConorが予想していた物とは違う。それは「Conorが呼んだ」monsterであった。MonsterはConorに三つの話を教える。なぜmonsterは来たのか。いったい何を求めているのか。謎に包まれながら、monsterは12:07にやって来る。
この本は、最初は謎が多くて最初はConorの立場を理解するのが難しかったです。話を読み続けて、Conorのことが分かってきます。とても重い内容を扱っているので、私にはよく分からない部分もありました。
まずは、なぜmonsterが来たかというこ とです。本の中には「Conorに呼ばれた」と書いてあります。Conorがどうしてmonsterを呼んだかというと、彼は母の苦しむ姿に耐えられず、早く母に亡くなってほしかったからです。自分の奥深いところでは、それでもいいと分かっているのだけれど、そのようなことを考える自分を「悪」だと考えてしまっています。それを自分に分からせるためにmonsterを呼んだのだと思います。この本の三つの話の内容はすべて、「立場を変えれば、善にもなるし悪になる」ということです。
次に、「なぜConorが罰を与えてほしいか」ということです。一つは、自分を特別扱いにしないで、他の人のように罰を与えてほしいということだと思います。それは、自分を人間として認めてほしいからです。もう一つは、先ほ ども書きましたが、母がなくなってほしいとConorは思っています。その自分を許し切れず、罰を与えてほしいのです。それをNessは直接書かないので文章に深みが出ています。複雑な心理を上手に扱ったA Monster Calls、何回も読み返したくなるようなほんです。
難しい言葉はほとんどなく、基本的に読みやすい本ですが、文章やmonsterの話などの意味は理解しにくいです。
渡辺のメモ
これは、意味が非常につかみにくい本です。
そして、深刻な話題を扱っていますので、小学生の場合には大人が一緒に読んで語り合う必要があると思います。
詳しくは、「洋書ファンクラブ」のレビューをどうぞ。
2011年の「これを読まずして年は越せないで賞」の児童書部門受賞作品です。
コメント
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