レベル:小学校高学年から中学生
by Moeさん
放課後、学校から帰ってきたStanley Yelnatsは、空から急に落ちてきたスニーカーを拾う。けれど、そのスニーカーは有名な野球選手Sweet Feetの物。スニーカーを「盗んだ」と判断されてしまったStanleyはCamp Green Lakeという一日中穴を掘らなければいけないキャンプへ行くことに・・・。
一方、黒人のOnion Sellerと白人の教師の二人が昔のCamp Green Lakeの悲劇的な過去を語り始める・・・。
一見普通のフィクションに見えますが、二つのお話がうまく一つに重なる、ミステリー要素もあるとても楽しい物語です。あまり重要だとは思えない数々のヒントが、お話の色々な場面に少しずつ隠されています。友情の大切さや、人種差別の悲しみを上手にさりげなく読者に伝えます。D-tentメンバーが個性豊かで、読んでいるだけでも彼らの会話が聞こえてくるような気がします。また、キャンプの舞台が砂漠であるところにも惹かれます。アドベンチャーやコメディ満載の、page-turnerです。 また、Stanley Yelnat's Survival Guide to Camp Green Lake というguidebookもあるので、Holesが気に入った人は、ぜひ読んでみてください。Survival Testや、キャラクターの細かいところまですべて分かります。 特に難しい単語はないと思います。
渡辺のメモ私の娘が小学校4年生のときにクラスで流行っていた本です。その頃映画化もされ、映画を観た後で、感想を話し合ったのを覚えています。本を読んだ後には、Holesの舞台になっている辺りの名産のSweet Onionが食べたくなります。そういう話ももえさんとしました。
それからもう一つ良いところは、さりげなく人種差別の理不尽さについて子供たちに考えさせてくれるところです。
可笑しくて、悲しくて、そして読後にもいろいろ考えさせられる、とても良い本です。
この本は、誰でも楽しめますよね。
児童書の、特に小学校高学年以上のものは、本当に面白いです。
多読ですし、ぜひいろいろお試しください。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2010/10/02 08:45
読んでいる途中で秋の多読キャンペーンを知り、ページを繰るスピードが加速しました^^
邦訳がとても好評だったので、いつか原書で読もう、と邦訳も読まずにいましたが、ようやく読み終えました。こんなにおもしろいとは思わなかった!!
今回のキャンペーンは、普段出会いの機会が少ない児童書をあえて選んでみようかな。
投稿情報: Marie__100 | 2010/10/01 12:24