まだ東京に住んでいた18年前にナンタケット島に別荘を購入して以来、自分たちが使わないときには貸別荘にしてきました。
そこのマスターベッドルームの本棚に読み終えた本などを残し、「ご自由にお読みください。お持ち帰りOK」と書いておいたところ、けっこう役立ってきたようです。ほこりをかぶっているだけのものもありますが、手あかがついてぼろぼろになってきたもの、消えたものが多く、10冊以上あったThe Cat Whoシリーズは5冊だけになっています。
久々に本棚を探索すると、けっこう面白い掘り出し物を再発見し、それにまつわる懐かしい記憶がよみがえったりします。
たとえばこの I Am A Catは日本で印刷されたものです。どうやら昔々に私が夫にプレゼントしたもののようです。
1984年に英国で買ったThe Picture of Dorian Grayを発見した娘は、あのころ私がつけたハイライトの選択が奇妙だと文句をつけながらも「すごく面白い!」と感激しています。Wuthering Heightsも私が買ってあげた版よりもここにある古い版のほうが読みやすいと言って、レキシントンの我が家のほうに持って帰るつもりのようです。
久々にみつけてもう一度読み直したいな、と思ったのは1986年に英国で買ったThe Name of the Rose。これはほんと面白かったです。
別荘を使った人がバケーションの間に読み終わり、残していったものもあります。夏の間に増えた本から見知らぬ彼らを想像するのも楽しみのひとつです。
数年前にヒラリー・クリントンの自伝を残した人はたぶん高学歴の女性で、ほぼ間違いなく民主党(あるいはリベラルより)でしょう。そして私の年代かもう少し年上だとも思います。タフなスパイものはたぶん男性でしょう。
今回は、Forbesマガジン、オプラ・ウィンフリーのOマガジン、そしてこれらの典型的Beach Readsでした。なんとなく彼らが想像できますよね。いかにも「ビーチで軽く読んでそのまま置き捨てにしましょう!」という感じのラインアップです。
Beach Readsの主な対象は(裕福な部類の)中流階級の既婚女性(白人)です。ですから、既婚女性の人間関係を語ったものが多くて、私の好みではありません。でも、ここまでそろったら読まないわけにはゆきません。
3冊連続だとうんざりしそうなので、このうち1冊だけ選び、ビーチで読んで、のちほど感想をお伝えしたいと思います。
そういえば、持って帰るのが面倒な食品(残り物じゃなくて)を残してゆく人もいます。それからも彼らのタイプが想像できます。ダイエット派、ナチュラル派、伝統派など。
さて今回発見したもののひとつはこれ、Baked Beans。それと缶詰の野菜(たぶんこれは私たちのひとつ上の世代。あのころ缶詰の野菜が流行ったから)。
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