洋書ファンクラブJr

洋書を読みたい人へのアドバイス２：読む前にどんな本か把握する

読む前に内容を知ってしまうと驚きがなくて詰まりませんよね。犯人探しのミステリーは特にそうで、よく「ネタバレ」という表現が使われます。

けれども、洋書を読み始めたばかりの方にとっては、ある程度内容を把握してから読むことをおすすめしています。それをすることで、わかりにくい表現や単語がでてきても、状況を想像することが簡単になり、格段に読みやすくなるからです。

読む前に把握しておきたいことを下に挙げました。

１．ジャンル

フィクション（小説／創作）なのか、ノンフィクション（ルポ／史実／回想録、など）なのか。

このThe Ruins of Gorlanはファンタジー。ですからフィクションですね

Sammy Keyesはミステリーですから同じくフィクションです。

The Titanicは豪華客船タイタニックの実話なのでノンフィクションですね

２．テーマ

どんなことを書いているか、大まかに把握します。

The Ruins of Gorlanは、レンジャーの弟子になった少年の冒険物語。

Sammy Keyesという活発な女の子が事件を解決する

豪華客船Titanicがどのようにして沈んだのか

３．状況設定

舞台となっている場所と時代、主人公やそれを取り巻く人々の年齢や仕事、人間関係、など。

The Ruins of Gorlanの舞台は中世の時代に似た架空の王国です。主人公は戦士になりたかったのにレンジャーの弟子に任命されたWillという少年です。戦士の弟子になった身体の大きな同級生や優しい女の子なども登場します。Willの師匠のレンジャーは謎が多い人物のようです

Sammy Keyesの舞台は現代。中学生になったばかりの活発な女の子Sammyが主人公。Sammyのお母さんにはどうやら問題があるようで、Sammyは老人しか住んではならないアパートに住んでいるおばあさんのところにこっそり同居しているようです。

Titanicは1912年に沈んだ客船です。当時は世界で最も大きな豪華客船でした。

４．ストーリー

上記の情報をもとに、どのように始まって、どのような展開をし、どう終わるかを自分で予想してみる（これは自分でしてくださいね）。

さて、ここまでできたら、いよいよ読書の始まりです。

　

　

洋書を読みたい人へのアドバイス１：自分に合った本をみつける

「洋書を読みたい人へのアドバイス」のシリーズは、主にお子さんを対象としていますが、大人の方も含めて初めて洋書に触れる方、あるいはこれまで試したけれど失敗した方へのかんたんアドバイスです。

今日は自分に合った本探しです。

　まずは左のバーの「児童書のレベルと推薦書」で、適当にレベルを選んでそのページに行ってください。

　その中で興味をそそられる本の表紙の部分をクリックしてAmazon.comのサイトに行きます。

　そこのClick to Look Inside!でFirst Pagesをクリックします。

    数ページ、辞書を使わずに読んでみましょう。　

        １）簡単すぎませんか？　       

        ２）わからない単語が５つ以上ありませんか？       

        ３）わからない単語があっても意味がわかりますか？   

    これらの答えがすべて「はい」でしたら、これがあなたに合ったレベルです。

 　読み終えたという達成感を得るためにも、最初はページ数が少ないものを選びましょう。

さて、レベルは合ったようですが「面白そうだ！」と感じましたか？「表紙は面白そうだったけれど、中身の文章のイメージがちがうな」と思った方は、もう一度そのレベルのページに戻ってみましょう。 好奇心そそそられる本を見つけたら、さっきと同じ方法で中身を読んでみます。気に入ったらとりあえずこれを試してみましょう。

 

追記：もうひとつの「自分にあったレベル」を探す方法です。

以下の例文を試して、おおまかな読書レベルを決めてください。それから上記の方法を試してください。

　初心者の方は、I Can Read Book 1からスタート

　これまで英語を勉強したことがあるけれど、自信がない方は、I Can Read Book 3からスタート

　英語を勉強したことがあり、既に本を何冊か読んだことのある方は、Easy-to-read Chapter Booksからスタート

　外国で暮らしたことのある方や既に英語での読書に慣れている方は、Grade 4 and olderからスタート

次回の洋書を読みたい人へのアドバイス２は「読む前にどんな本か把握する」です

　

児童書のレベルと推薦書

日本に住んでいる洋書初心者にとって一番の悩みは「どの本を選べば良いのか？」ということでしょう。

いろいろなカテゴリー分けがありますが、洋書ファンクラブJr.では、アメリカで英語を母国語にしている子供向けのステップをそのまま利用いたします。

親が読んでやる絵本にはいろんなレベルがありますので、それは除きます。公立学校では小学校１年生で子供たちは初めて自分で本を読み始めますが、それがこの洋書ファンクラブJr.が採用する「I Can Read Book1」のレベルです（もちろんその前にすでに読みはじめている子は沢山います。小学校１年生は差がもっとも激しい歳です）。左のバーに、レベルごとの指標と推薦書をいくつか挙げましたので、ご参照ください。今後パイロットプログラムのメンバーの意見を聞きながら徐々に増やして行く予定です。

読んだ洋書の記録をバーチャル本棚にしよう！

沢山洋書を読んでいる私が残念に思うのは、これまで読んだ本の記録をつけなかったことです。読んだはずなのに、どんな本だったのかすぐ思い出せないことが何度もあります。

今は嬉しいことにバーチャルでオンラインに本棚を作ることができます。これに記録すれば、どんな本を読んだのか覚えていられますし、洋書を読み始めたばかりの方には進歩が見えて、励みにもなります。

それ以上に、感想を書けば読みたい方の参考にもなります。

ということで、私も使っているGoodreadsで本棚を作る方法をここでご紹介します（ネットの使用はたぶん年齢制限がありますので、その年齢に達していない方は成人のご家族と一緒に作ってください）。

Goodredsで本棚を作る方法

1. 登録する

Goodreadsのサイトにゆき、下記の真ん中にある"sign up"をクリックします。

2. アカウントを作る

nameには表示されてもかまわない名前を記入

eメールアドレスを記入

パスワードを記入

　

 
3. 本棚を作る

下記のmy books（私の本）をクリックする

ページの左コラムにあるadd shelf（本棚を追加）をクリックし

add a shelf（本棚を追加）に、本棚の名前を記入してaddをクリックする

4. 作った本棚に本を加える

上記のページの右上にある下記の部分に読んだ本のタイトルを打ち込み検索するする

 
すると下記のように表示されるので、

次にその右端にある以下の部分のedit（編集）をクリックする

edit（編集のページ）で、★評価をし、感想を書く

その後に左下にあるsaveをクリックすることをお忘れなく

バーチャル本棚のできあがり！

最も権威ある児童文学賞のニューベリー賞、コルデコット賞、2010年度受賞者発表！

児童書分野で最も重視されているニューベリー賞(Newbery Medal)とコルデコット賞(Caldecott Medal)を含む米国図書館協会（ALA）のYouth Media Awardsの受賞者が発表されました。

詳しい内容は洋書ニュースをどうぞ！

パイロットプログラムへのお誘い

洋書ファンクラブ　ジュニアは、日本語を母国語とする子供たちに洋書を読む楽しみを獲得していただくためのブログです。ブログ運営者の渡辺がアメリカの小学校や中学校に入り込んでボランティアや取材をし、直接子供たちと読書について語り合った経験から生まれました。

このブログとは別に、ブログを運営する渡辺が個人的に指導できる範囲の少数限定で、「洋書ファンクラブ　ジュニア・読書プログラム」を開始いたします。その誕生のいきさつについては、こちらをご覧下さい。

本ブログと読書プログラムは、日本語圏で育つ子供たちが"言語の壁を超えて世界からの知的興奮を得られるようになる"ことと、「本を読むことの喜び」から始まり「知識を得ることの喜び」を身につける、きっかけになることを目標としています。「英語の成績が上がること」や「良い高校、大学への入学に役立つ」ことが目標ではありません。そういった点数主義や競争主義とは反対の立場を取っておりますので、ご理解いただけると幸いです。

********************************************************************************************************************************

有料プログラムの正式スタートに先立ち、良いプログラム作りに役立てるための無料パイロットプログラム（試験的プログラム）を行います。参加者を募集しますので、ぜひご応募ください。

1月20日追記：本日にて応募を締め切らせていただきました。パイロットプログラムの状況をこのブログにて逐次ご報告いたしますので、お楽しみに。

 

プログラムの内容（パイロットプログラムの途中で変更の可能性あり）

• アメリカの子供が読書を学ぶのと同様の方法で英語の本を読み慣れる
   
• 個々の読解力に適した辞書を使わない多読（ビギナーは１週間に１冊〜２冊。レベルが上がるにつれて内容の濃い本に移行するため２週間に１冊〜２冊。課題本は前もって発表）
• 最初は読書が楽しくなるために読みやすいものを扱うが、将来読解力が一定レベルに達した者は歴史や時事に関する本や雑誌にも挑戦する予定
• レベルアップのタイミングは本人の希望が優先。それに無理がないと判断した場合にレベルを移行する。ペースやレベルに特定の期間は設定しない。（他にもスポーツや音楽などの活動をしている場合に負担がかからないようにするなど）あくまで個々のペースを尊重。
  
• 課題本を読む前のオンラインディスカッション
• 週１〜２回リアルタイムでの自由参加オンラインディスカッション
• 週に１回３０分の個別タイム（チャットまたはSkype）
  
• リアルタイムのチャット以外に質問や疑問、読みたい本の相談などのemailも歓迎。
• 子供が発言しやすいように、ディスカッション中の保護者の参加はご遠慮いただきます。ただし、親子で同じ本を読んで会話を交わすこと、ディスカッションの内容を尋ねることはおおいに奨励。保護者からのemailでの問い合わせも歓迎。
• 簡単な感想文あるいはレビューを書き、それを「洋書ファンクラブ　ジュニア」に発表
• グループディスカッションでは、下記の基本的なルールに従うこと。ルールに従わない者に対しては、退会をお願いすることもあります。

グループディスカッションのルール 

•  
• メンバー同士の英語力を比較するような発言をしない
• 他メンバーを批判するような発言をしない
• 他メンバーの意欲をそぐような発言をしない
• 他メンバーの発言に対しての異論には、「●●さんの意見はおかしい」という言い回しではなく、「私（僕）は、こう思う」と表現する。

 

パイロットプログラムの参加希望者を募ります。詳細は下記の通りです。

• 日本に住んでいる英語の本を読むことに意欲を示す小学生（４年生〜６年生）と中学生
• プログラムの期間：２月から３月末までの２ヶ月の予定
• 保護者が私の方針に賛同していただける方に限ります
• 実験期間ゆえ（本のコストを除き）この期間の参加費は無料。
• 課題本は参加者がそれぞれ購入。
• 応募はご本人ではなく、ご両親のどちらかにしていただく必要があります。メールにて保護者名、参加希望者の氏名と年齢（学年）、性別、連絡先のemailアドレスをお知らせください（プライバシーは守ります）。
• 少数限定のため、選考の基準として参加希望者（お子様ご本人）にアンケートにお答えいただきます。
• 応募の締め切り　１月２０日　締め切らせていただきました
• 選考結果は保護者にご連絡いたします。
• 参加者はどの時点でもその旨を連絡した上で中断できます。また、参加者がプログラムの規則に従わない場合や、意欲がないことが明瞭な場合には、退会をお願いすることもあります。
• プログラムに関するご意見をお伺いします。
• 有料プログラム開始の場合、パイロットプログラム参加者は優先的に入会できます。