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2014/06/26

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渡辺由佳里

Isaoさま

私も以前にメールをいただいたときのことを考えながら読みました。とっても素敵なご感想をありがとうございます。

私も、許しに変えた部分に深く考えこみました。
戦争について、両サイドの悲劇を知るのは大切ですよね。そういう意味で、クリント・イーストウッドの『硫黄島からの手紙』と"Flags of Our Fathers" 二つの映画が良かったですよね。

Isao_tkhs

日本軍の捕虜となったアメリカ人の悲惨すぎる半生を描き切った重厚なノンフィクションでした。戦闘機の墜落、太平洋を漂流し飢えと戦い、友人の死、捕虜となり、看守からの壮絶な苛め、暴力、飢え、不衛生、病気、絶望、日本人軍人の愚行、行方不明の兵士の無事を信じて待つ家族の絶望、終戦後帰国し自由の身になれたのもつかの間、捕虜時の記憶に悩まされ、悪夢の連続、精神を病み、心身共に戦争前に戻ることなど決してないこと、が淡々と語られ目を背けたくなることが何度も出てきます。それでも読むことをやめることはできませんでした。

生きる希望を決して捨てない強い心は一体どこから来るのだろう。復讐の気持ちに取り憑かれ、消すことなどできない憎しみを、最後は許しに変えることができたのはなぜなのか。読了後にはしばらく考え込んでしまいました。勝者とか敗戦国とか、どの国が酷いとか、正義はどちらだとか、そんな捉え方で戦争を見てしまうことがいかに無意味なことなのかということを思い知らされました。


永遠の0を読んだ私が、由佳里さんに「太平洋戦争をアメリカ人の視点で描いたノンフィクションを紹介してくれませんか」というメールを出しました。そんな無礼な申し出に、由香里さんは見事に応えてくださいました。ほんとうにありがとうございました。

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