Kathryn Lasky
240ページ(ソフトカバー)
2006年10月発売
動物が主人公のファンタジー/小学校高学年から中学生向け
240ページ(ソフトカバー)
2006年10月発売
動物が主人公のファンタジー/小学校高学年から中学生向け
Forest Kingdom of Tytoに住むBarn Owl(右の写真)のSorenは、両親の留守中、彼を邪魔者に思う兄のKluddに巣から蹴落とされる。飛ぶ事を覚える前に巣から落ちたフクロウは他の動物の餌食にな
る運命だが、Sorenは見知らぬフクロウたちに攫われ、St. Aegolius Academyに連れて行かれる。
「Orphanage(孤児院)」という建前だが、実はフクロウの世界の征服を企むグループの軍事機関だった。飛ぶことを覚える前に誘拐されてきた若いフクロウたちは、特殊な方法で洗脳され、記憶や意思を失い、飛ぶ意欲と機能も失ってしまう。Sorenは、もう一人それに気付いたElf Owl(左の写真)のGylfieと一緒に脱出を計画する。洗脳されるのを避け、希望を失わずにいるために2人がよりどころにしたのは、Sorenが父親から聞かされた Guardian of Ga’Hoole の伝説だった。
現在17歳になった娘が小学生のときに好きだったシリーズで、昨日(10月24日)に映画の公開が始まった。
●ここが魅力!
米国の多くの小学校では、理科の授業でフクロウが消化したあとに吐き出すPelletを分解して生態を学びます。殺菌して清潔にしたものを供給する会社がちゃんとあるのです。
都市の近くの近郊でもフクロウは生息していますが、夜しか現れない肉食の彼らは、身近でしかも神秘的な存在なのです。
いろいろなフクロウが出てくるこのシリーズでは、フクロウの生態についても知ることができ、小学生にとってはそれも魅力的です。
このファンタジーは男子も女子も好きなシリーズで、しかも大人が読んでも楽しめます。
●読みやすさ
難しい単語はあまりなく、文法も簡単です。
けれども、例えば、「His life wasn’t worth two pellets」といった造語のフクロウ的言い回しがあります。日常会話に慣れている人であれば、「これは、こういう意味だな」とすぐに分かりますが、教科書だけで英語を学んだ人には(調べようもないし)、障壁になるかもしれません。
わからない表現が出て来たら、無視して読み続けてください。
●アダルト度
小学校高学年向けですが、戦いのシーンや、兄弟が食べられてしまう話とか、親が殺されるとか、残酷な部分はあります。そういった話が苦手なお子さんにはおすすめできません。
コメント
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