「これを読まずして年は越せないで」賞のノミネート作品を、先日から9回にわたって4作ずつ紹介しています。今日はその第4回。公平になるようにアルファベット順です。
でも、せっかく2009年の賞ですから、2008から2009年にかけて出版されたものや今年映画化などで話題になったものにはつけさせていただきます。また長めの推薦文は別ページにリンクいたしましたのでよろしくお願いします。
本日のノミネート作品と推薦者
The Giver by Lois Lowry
コニコさんのお嬢さん
I Am Legend by Richard Matheson
春巻きさん
Lives of Mothers & Daughters: Growing Up With Alice Munro by Sheila Munrososoraraさん
My Sister's Keeper by Jodi Picoult
monasumiさん
作品紹介
The Giver by Lois Lowry
推薦者コニコさんのお嬢さん
この作品について触れた私のブログ記事
I Am Legend by Richard Matheson
最近ウィル・スミスの主演で有名な映画の原作ですが、映画を観た娘によると原作でないと意味が通じないということでした。私はMathesonはタイムトラベルをテーマにしたロマンチックなSomewhere In Time しか読んでいないのですが、定評のある作家です。
推薦者春巻きさんの推薦文
いまさらな本ですが、英語では読んだことがなかったので再読。3回映画化されていて、3度目の映画はウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』ですが、1本目をのぞき映画版は原作とはまったく違った展開をみせますので、原作未読の方はぜひ読むことをおすすめします。全世界の人類が吸血鬼になってしまった世界で、ただひとりの人間として孤独に戦う主人公を描いていますが、最後の最後になって、価値観や善悪が逆転します。50年代に書かれたSF小説ですが、現代社会に置き換えて他者との共生について考えてみることができる傑作。
Lives of Mothers & Daughters: Growing Up With Alice Munro by Sheila Munro
Sheila Munroの母Alice Munroは私も好きな短編作家です。娘が語る作家の母の話には興味しんしんですがまだ読んでいません。ですからここはsosoraraさんの素晴らしい推薦文にお任せしたいと思います。
My Sister's Keeper by Jodi Picoult
2004年の作品ですが今年映画が公開されました。
この作品は生命倫理についてあれこれ考えていたころの私がはまっていた作品です。日本の母と姑にプレゼントしたのですが、姑から「あなた2度も同じ本送ってきたわよ」と笑われました。もしかしたら母にも2度送ったかも。高校生の娘も読んで気に入りましたが、「あの結末はひどい」と文句を言ってました。1ページ割いておりませんが、こちらに少し書いています。
推薦者monasumiさん の推薦文
結末が全く予想がつかなくて、まるでミステリーのような一冊。
先天性の白血病の姉ケイトと、彼女に骨髄などを移植できるように人工授精で生まれて来た妹アンナ。ある日アンナは、もう姉のために自分の身体を切られるのはイヤ、と家族を相手取って訴訟を起こす。
家族のために私たちはどれくらい自分を捧げるべきなのか?訴訟が進むにつれ、家族の深い思いが浮き彫りになっていく。
コメント
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