米国の有名な児童書の文芸賞に Caldecott Medalというのがあります。
19世紀英国のイラストレーターRandolph Caldecottの栄誉を称えて命名されたもので、毎年 American Library Association のAssociation for Library Service to Children部門が最も優れた絵本に対して賞を与えます。
ALSCの賞には他にも有名なNewbery Medalがあり、こちらは絵本ではなく児童書が対象です。
2009年のCaldecott Medal受賞作はThe House in the Nightでしたが、メダルを逃した最終候補には優れた作品が多くあります。小学校2年生以下の子供だけでなく、絵本が好きな大人にも参考になるリストです。
Amazon.comのCaldecott Medalリスト
日本のAmazonのCaldecott Medalリスト
また、新人児童書作家のLori CalabreseがExaminer.comに「どうすれば子供を読書好きにできるか?」という内容のエッセイを書いていました。内容を読んだところ、娘が幼いときに私がやっていたこと(英語と日本語の両方で)とほぼ同じだったのでおおいに同感しました。ここで一部をご紹介します。
英語で本を読んであげるときにも、「英語のお勉強をしよう!」という感じじゃなくて、「一緒に楽しもうよ!」という感じが大事だと思います。読書体験を嫌なものにしてしまうと、一生その行為を避けるようになりますから、子供の反応をよく観察して、押しつけすぎないように気をつけましょう!
子供が1歳になる前から始められる方法が沢山ありますから参考になりますよ。
1. 読書を楽しい体験にしよう。
子供が楽しめる安楽な環境で本を読んであげること。膝の上に座らせたり、隣に座ってあげたりして、一緒に文字や絵がみられるようにする。2. 本を読んであげるときに、熱意を示そう。
ブロードウェイで演じているかのように、ストーリーを読むときに熱意を込めて表現する。キャラクターによって声を変えたり、音声効果をつけたり、表情や身振り手振りを加えて表現することで、物語がもっと面白くなる。3. 頻繁に本を読んであげよう。
毎日読書のための特別な時間(例えばランチの後とか就寝前とか)を設定する。1回の時間は子供の注意が続く範囲内で短く(5分か10分程度)、そして回数は多いほうがよい。4.子供と一緒に 本のカバーからどんな話かを予想してみよう。
読書の前に本の表紙の絵を眺めて、「どんなお話かなぁ?」と一緒に予想してみる。5.知っている言葉やフレーズがあったら、読んでいる途中で子供が飛び入り参加するのを歓迎しよう。
(「じゃましないで!」と苛立ったり、叱ったりしないでね)6~9は、幼い子に勧めると逆効果なのでカット。
10. 本について感想を語り合おう。
どこが一番おかしかったか、面白かったか、一番好きな登場人物や出来事は?といったことを 質問したり、答えたりする。
私たちはこれに加えて、本に出てきた食べ物を作ってみたり、本に出てくる小道具を使ったり、ぬいぐるみを使った「ごっこ遊び」をしたりしました。
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