今のところ米国と英国だけのようですが、Amazonが選んだレビューアーが発売前(または新発売)の本や品物を無料で受け取り批評をAmazonに載せるVine Programというプログラムがあります。
「マーケティング操作だ!」という批判もありますが、Vine Programで得た本や品物の評価にはCustomer review from the Amazon Vine™ Program というマークがついていますし、私がこれまで購入した本のVine Programレビューは率直で役立つものが多いと思っていました。それよりも、ずっとVine Programに選ばれたレビューアーに嫉妬していたのでした。
嫉妬の理由は「無料で読める」ということではなくて(もちろんそれもプラスですが)、「発売前に読める」ということです。シリーズの続編が出るのをずっと待っているときにVineのレビューアーが既に読んでいることを知り、何度地団太をふんだことか…。
これまでもARCsをBook Expoや著者(または出版社)から直接入手してきましたが、一年中新刊を発売前に入手でき、しかも選択が増えるというのは、私にとってちょっとした「夢」でした。「夢」でしかなかったのは、英語でAmazon.comに評価を載せるのには日本語の10倍以上エネルギーが必要だからです。日本語でも誤字脱字が多いのに、英語でネイティブと勝負するなんてとんでもない話。「一生懸命書いてもとうてい無理」と思いつつぼちぼち書き続けていたら、昨日Amazonのスクリーンの右上に緑のVineがついた「As a top reviewer, we would like to invite you to join Amazon Vine...」という招待状が…。これはひとつの奇跡ですね(ただ単に沢山本を購入しているからかもしれませんが)。
理由が何にせよ、素直に喜んでます。一度に4冊まで(レビューを書き終えればまた選べるとのこと)で、つい欲張って3冊選んでしまいました(これでますます家事は後回しに…)。
特に6月23日発売予定の次の文芸小説にはとっても期待をかけています。
ところで、私のAmazonの評価基準は、「文句なく面白く読めた」ものが★5つで、「面白く読めて、おすすめ本だけれど、完璧ではない」ものが★4つ、「読む価値はあると思うが、気になる欠陥がある」ものが★3つです。これまでは、面白くなかったものや「ひどい」と感じたものについては、「選びそこねた自分にも落ち度がある」とレビューを書かない主義でしたが、Vineで選んだ作品に関しては「マーケティング操作だ!」と言われないためにも、ちゃんと★2つ以下も載せることにします。
ありがとうございます。
新しい本を読めるのは嬉しいけれど、久しぶりに宿題を与えられた小学生のような気分です。最初に選んだ3冊のうち1冊は長崎の原爆にかかわる小説で、アメリカ人がどう描いているのか、とっても興味があります。オファーされたリストの中から選ぶシステムなので、自分では発見できなかった本にも出会えそうです。
Go Ask Aliceを読了されたら、ぜひ洋書ファンクラブの記事にも感想のコメントをくださいね!いろんな視点が集まると嬉しいです。楽しみにしています。
投稿情報: 渡辺 | 2009/05/22 15:46
こんばんは。
英米のアマゾンにはそんなプログラムがあるんですね!
レビューアーに選ばれておめでとうございます!
アメリカ在住の方でも英語でレビューを書くのは大変なんですね。
私なんて日本語で書くときも自分の語彙の貧しさに、我ながらあきれてしまうこともあるくらいです。
そんなことはともかく、またいろいろと新しい本を紹介してくださることを楽しみにしています。
そうそう、今、先日ご紹介いただいた Go Ask Alice を半分ほど読んだところです。読了したら、がんばって記事にします。
投稿情報: 点子 | 2009/05/22 10:00