著者:Brandon Stanton
ハードカバー: 32ページ
出版社: Farrar Straus & Giroux
ISBN-10: 0374374562
発売日: 2014/10/7
本のサイズ: 23.7 x 1 x 23.4 cm
適正年齡:G(子供から大人まで誰でも)
難易度:初級(文章は少なくて、簡単)
ジャンル:写真集/児童書(4歳〜7歳)
キーワード:ニューヨーク、子供、人種、宗教、ファッション
2014年「これを読まずして年は越せないで賞」候補
著者のBrandon Stantonは、シカゴ商品取引所で3年間トレーダーをやっていた。しばらくは順調にお金儲けをしていたが、失敗して職を失い、その後ニューヨーク市に移って写真を撮り始めた。
何にでも凝ってしまう傾向があるStantonは、ニューヨークを歩きまわって、今までに5000人以上のポートレートを撮り、彼らにまつわる50の逸話を書いた。それを掲載したサイトHumans of New York
が人気になり、昨年2013年にHumans of New Yorkが発売され、ベストセラーになった。
今年発売されたのは、そのこども版といえるLittle Humansだ。
一応児童書なので、文章はとてもシンプルになっている。
それから、ファッションがとってもニューヨーク的で楽しい。そして、みんな可愛い。「この子たちがモデルじゃないなんて信じられない!」と思う。ボストン近郊で母親をやっていた私は、「さすがニューヨーク。レベルが高すぎる!」と思った(笑)。
ここに収められている子供たちの写真は、ニューヨーク市に住んでいる多様な人種や宗教をちゃんと反映している。日本に住んでいる人には想像しにくいだろうが、人種が混じっている社会では、道を歩いているだけでこんな子どもたちに普通に出会うのである。
そういう意味でも、日本にいる人が子供と一緒に読んでくれるといいな、と思う。こういう場所もあるんだってこと、そして自分が皆と同じでなくてもいいんだってことを語り合えたらいいと思う。
単に「可愛い!」と楽しむだけでもおおいにけっこうだけれど。
Stantonが写真の撮影を頼むときの様子がサイトで観られる。これがまたすごく面白いので、ぜひどうぞ。
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