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2013/10/30

コメント

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渡辺由佳里

Sparkyさん、Finklerのコメント欄閉じてました? そういう設定にしたつもりがないので、もしかするとグリッチかもしれません。
また見ておきますね。

ところで、「読みたくない作家」というのは、ご推察のようにHoward Jacobsonです。書きたいことはわからないでもないけれど、もうこのテーマは飽きてるんですよね。読者に新しいものを与えてくれないし、ユダヤ人以外の読者に「共感」や「開眼」というものを与えてくれないのに、なぜ何度も候補にはいるのか。そこに何というか、審査員の個人的なアジェンダを感じてしまって嫌なんです。

「読まねばならないテーマだから」読めっての、なんだか無理やり水飲み場に連れて行かれる馬みたいで嫌なんですよねえ。。。

というわけでもうJacobsonをトライする気はない私なのでした〜(^^)

Sparky

『The Finkler Question』(Howard Jacobson)の記事にコメントを書きたかったのですが、コメント欄がすでに閉じられていたので、申し訳ないのですがこちらに。同じ作家の作品で、2014年ブッカー賞候補作だった『J』を読んだところなので、その感想を書きたかったのです。

『The Finkler Question』は私には難解すぎて、途中投げ出しそうになりながらやっとのことで読んだものの、消化不良感がいっぱいだった覚えがあるのですが、『J』はそれに比べると格段に読みやすかったです。「ユダヤ人」「ホロコースト」という言葉はまったく使われていないけれど、『The Finkler Question』と同じく、主題はそこにあるようですね。ある登場人物の「『彼ら』があるからこそ『我ら』がある。ゆえに、調和のとれた社会を築くためには反目・対立が不可欠である」という逆説的(?)な論理がよく理解できず、頭の中をグルグルと回っています。

こういう本を読むと人間観や世界観が悲観的になってしまうので、反動として(私の場合) Alexander McCall Smith の本を読みたくなるのですが、本棚に控えているのは、これも2014年のブッカー賞候補作『The Lives of Others』(Neel Mukherjee)です。またまた重そうです(笑)。

渡辺さんの前のコメントで「ブッカー賞候補の中に・・・読みたくない作者のもある」というのが気になっていました。誰のかなぁ・・・って。

渡辺由佳里

Sparkyさま、

コメントありがとうございます!
この作品は、本当に一筋縄ではいかない小説ですが、いったん読み終えるとマラソンを走り終えたような満足感がありますよね!
苦労そのものが楽しい、というか。。。

そして、何よりも読後感がいいのが素敵です。
苦労して読んだ後にがっくりすると、本当に立ち直れないですからね(笑)。

今年のブッカー賞候補の中にもけっこう読み応えがある作品があります。そういうのが受賞して欲しいと心から願っています(読みたくない作者のもあるので)。

Sparky

先日のコメントに続き、古い記事へのコメントで申し訳ありません。今年のブッカー賞がもうすぐ発表される時期ですが、遅まきながら昨年受賞した本作を読みました。最近は本を読むたびに、渡辺さんが書評を書いていらっしゃるかどうか確認する癖がつきました。

最初は本の分厚さに気が引けたのですが、物語のおもしろさにすっかり引き込まれました。12の星座と8つの天体それぞれに対応するキャラクター設定や緻密なストーリー構成は「すごい!」の一言。物語のはじめに提示される数々の謎がだんだん解けていくのには、ジグソーパズルのピースが徐々にはまっていくみたいに、ゾクゾクする快感を覚えました。

wkempff

再びwkempffです。
ついに完読しました。4週間弱かかり、11/22/63(同程度の長さですね)の1.5倍以上時間を要しました。
辞書はたくさん引かなくてはならないし、私の英語力をちょっと(はるかに)超えた作品でしたが、読んでよかったと思います。

300ページを超えたあたりから、ふっと、読むのが楽になってきました。そして、ゴールドラッシュの町の様子、多雨の気候でずぶ濡れになりながらイギリス貴族のような装いを崩さないスノブ、極限的な生活の中国系の人々、そして高級?娼婦の息遣いが感じられるような気持になってきました。最後の、魂が昇華するような場面も美しかったけれど、MoodyがHokitikaから歩み去る場面もいいですね。

繰り返しになりますが、Gone Girlを一押しで紹介いただいたこと、そして、この小説の「辛抱強く読み続ければ、、、」というコメントに、深く感謝します。

しかし、「 A ship made of matchsticks in a bottle is a feat of construction but not necessarily a great work of art. 」という、英国のある夕刊紙の批評にも、ほんのわずか、同意してしまう部分もあります。
アドバイス通り、20人の主要人物を円周上に並べ、関係を線で書き込んでいきましたが、ついに、線の総数60本を超えました。

渡辺由佳里

wkempffさま

素敵なコメントと拙著への感想をありがとうございます。とても嬉しいです!ちょうどBookExpo Americaが今日で終わり、クタクタでボストンへの電車を待っているところです。今年発売される注目の新刊と情報をたっぷりと仕入れてきましたが、読めるのはいつのことやら...です。頑張って発売までにご紹介できるように致します

wkempff

はじめまして。
凄い小説ですね。妖しい表紙に惹かれて購入し、1/4を過ぎたあたりです。
あまりの難しさに放り出そうかと思っていたときに、このページにたどりつきました。凝りに凝った表現に少し慣れて来て、かなり興味が湧いてきたので、もう少し頑張ろうかと。
「ジャンル別洋書500」およびこのサイトを参考に、GOne Girl, Mystic River, The Lock Artist, 11/22/63, Millennium Trilogyなど、読みました。的確な批評とコメントに感謝しております。
しかし、この作品は、あらゆる意味で別格のように思います。

渡辺由佳里

Johnnycakeさま、

そうですね。ブッカー賞は個人的に当たり外れがけっこうあります。
今回も外れかと思ったのですが、ちゃんと読んで良かったです。

最後のページがとても美しくて何度か読み返してしまいました。
それを楽しんでいただきたいので、ぜひお試しください。

JohnnycakeACT

ああ,これは面白そうですね。私の中では、ブッカー賞受賞作は、凄くいいと思ったものと、え何これ?というものとがあるんですが、この作品の19世紀のニュージーランドというのにも惹かれます。

それにしても、アメリカの作家も来年から含まれるというのは知りませんでした。何だか違うものになってしまいそうで怖いです。^^;

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