『どうせなら、楽しく生きよう』
今年6月に電子書籍で刊行した本が、飛鳥新社から紙媒体で発売されることになりました。
電子書籍版にはない、「前向きに諦める」という新しい章を加え、中身にも手を加えています。
すでに電子書籍版をお読みくださった方も、「私はこういう気持ちでいるんです」と伝えたい人にプレゼントしたり、「わかりあいたい人」と話し合うきっかけにしていただければ嬉しいです。
『ジャンル別 洋書ベスト500』
本書は、英語の洋書を読んでいる人と、これから読もうと思う人が、「自分に合ったおもしろい本」を探すためのブックガイドです。どんな人でも必ず読みたくなるようなおもしろそうな本が見つかるように、下記の方針を立てて500冊を選びました。
- 児童書から大人向けのノンフィクションまで多様なジャンルを網羅する
- 文芸評論家や作家たちが評価する質が高い作品を選ぶ
- 読者に爆発的な人気があり、かつ一定の質の基準を満たしている作品を選ぶ
- 特に日本の読者に適した作品を選ぶ
- それぞれのジャンルで古典から最新作までバランスよく紹介する
- 特定のジャンルばかり読んでいる人が、別のジャンルの本を試しやすくする
- 名前だけでも知っておくべき古典を取り入れる
- オリジナルが英語で書かれた作品のみを選ぶ
- 原則的にひとりの著者につき紹介するのは1作品のみ(例外が4人います)
- 多くのペルソナを想定し、それぞれの人にとって面白い、役立つ本を選ぶ
もちろん、この本で取り上げた500冊は完璧なものではありません。私が好きな作品でも、紙幅の都合上、泣く泣く外したものもあります。逆に、私自身があまり好きでない作品でも、誰かが好きになると確信できるもの、あるいは知っておくべき作品だと思うものは入れました。
そして、どんなに売れていても、私が 「質の基準を満たさない」と思ったものは外してあります。ですが、「誰でも必ず気に入った作品が見つかる」という点では、自信を持っておすすめできる 500冊になったと思います。
ジャンル(とサブジャンル)
- 文芸(古典名作、モダンクラシック、現代文学、短編)
- ミステリ(一般ミステリ、スリラー、シリーズもの、コージーミステリ)
- SF/ファンタジー/ホラー
- ラブロマンス(ロマンス、ラブストーリー、チックリット)
- 児童書(絵本、児童文学、冒険・スリラー、SF・ファンタジー)
- YA/ヤングアダルト(青春小説、YAファンタジー)
- ノンフィクション(ノンフィクション一般、伝記・自伝、旅行記・探検記)
- ビジネス・実用書
- サイエンス
難易度
★[超初級] 英語を学び始めたばかりの人でも読めるレベル
★★[初級] 日本の中学英語をマスターした人が読めるレベル
★★★[中級] 日本の高校英語をマスターした人が読めるレベル
★★★★[上級] 大人の英語ネイティブスピーカーが普通に読むレベル
★★★★★[超上級] 大人の英語ネイティブスピーカーでも難しく感じるレベル
適正年齢
G:全年齢向け(GはGeneralの略)
PG8:(原則的に)小学校3年生以上(PGはParental Guidance Suggestedの略で、保護者の指導を必要とするもの。本によってはPGの性質が異なります)
PG10:小学校高学年以上
PG12:中学生以上
PG15:高校生以上
PG15+(アダルト/バイオレンス):高校生向けの内容だが、性的/暴力的表現が強いもの
R:成人向け
R(アダルト/バイオレンス):成人向けで、やや性的/暴力的表現が強いもの
R+(アダルト/バイオレンス):成人向けで、やや性的/暴力的表現が強いもの
これらの選び方については、『適正年齢の基準』を参考にしてください。
*お知らせ
第1刷では、校正のための時間が少なかったためにタイポや校正漏れなどがありました。深くお詫びいたします。
第2刷では、それらの修正に加え、適正年齢を再考して変更したものがあります。
詳しい訂正の内容は右のファイルをどうぞ。 『洋書ベスト500』第1刷修正箇所をダウンロード
変更した「適正年齢」の説明です。
●多くのノンフィクションを「PG12(中学生以上)→PG15(高校生以上)」に変更した理由
最初にこれらをPG12にしたのは、まず表現に問題がなく、私自身がこういった作品を中学生のときに読んでいたからだった。しかし、大人になって読み返し、「こういう内容だったのか!」と驚いたことを思い出した。中学生で読んだことに満足してしまったために、もっと内容が理解できたかもしれない高校や大学時代に読まなかったのである。 中学生でも分かる子はいるかもしれないが、それは稀だろう。 これらの本は、出会いがやや遅いほうが理解してもらえると思い、PG15に変更した。
●NutureSchockを「PG15(高校生以上)→PG12(中学生以上)」にした理由。
教育や子育てに関する内容であり、親だけでなく子どもが学べるところもある。そこで、内容が理解でき始める中学生にも読むチャンスを与えたいと思った。
●Jasper Jonesを「PG12(中学生以上)→PG15(高校生以上)」にした理由。
主人公が13歳なのでPG12にしたが、取り扱っているテーマが深刻なので、それを消化するには12歳では若すぎる。中学校高学年の14歳くらいならよいが、それでは中途半端なレイティングになるので15にした。わが子をよく知る親に決めていただきたい。
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こんにちは! 紀伊國屋書店の者です。この度は出版おめでとうございます!
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投稿情報: 紀伊國屋書店・洋書部 | 2013/08/01 00:21