ペーパーバック: 128ページ
Albert Whitman & Co
(2010/09)
児童書(小学校低学年向け)/ミステリー
2011年エドガー賞児童書部門受賞作
ゴールデンリトリバーのKingは、Kaylaという少女とその家族と暮らしていた。けれども家族がどこかに行ってしまい、Pound(行く場のない動物のシェルター)に入れられてしまう。一定期間に新しい飼い主がみつからないと安楽死させられてしまう場所なのだが、楽観的なゴールデンリトリバーらしく、KingはKaylaたち家族が彼を見捨てたのではなく、家族は行方不明になっていると信じている。
行方不明になっている家族を探すためにPoundの檻から出たいKingに、ようやくそのチャンスがやってくる。ある母親が息子のために犬を探しに来たのだ。Kingは新しい飼い主に引き取られ、Buddyと名付けられる。
新しい飼い主の少年Connorからは「悲しみ」の匂いがする。両親が離婚して母親と新しい土地に引っ越したConnorは、父や友達が住むカリフォルニアが恋しいのだった。
BuddyがConnorとの散歩の途中でKayla一家の失跡事件を調査している最中にConnorがいなくなる。BuddyはKayla一家失跡事件の調査を中断して、Connor失跡ミステリーに取り組む。
●ここが魅力!
小学校低学年向けの本は内容が単純すぎて面白くないことが多いのですが、これはBuddy(King)の犬らしい語り口が可愛くて、大人でも楽しめます。
ゴールデンリトリバーは、底抜けにフレンドリーでハッピーですが、思慮深さに欠けます。その特徴を反映しているBuddyのキャラクターに、読者はつい微笑んでしまうことでしょう。
ミステリーそのものは、大人や小学校高学年には単純ですが、小学校1年生程度であれば自分で考えて結論にたどり着ける程度の難しさなので、楽しめると思います。シリーズもので、Kaylaの家族がいなくなったミステリーが解決するのは続編を待つ事になります。
新しい飼い主の少年Connorからは「悲しみ」の匂いがする。両親が離婚して母親と新しい土地に引っ越したConnorは、父や友達が住むカリフォルニアが恋しいのだった。
BuddyがConnorとの散歩の途中でKayla一家の失跡事件を調査している最中にConnorがいなくなる。BuddyはKayla一家失跡事件の調査を中断して、Connor失跡ミステリーに取り組む。
●ここが魅力!
小学校低学年向けの本は内容が単純すぎて面白くないことが多いのですが、これはBuddy(King)の犬らしい語り口が可愛くて、大人でも楽しめます。
ゴールデンリトリバーは、底抜けにフレンドリーでハッピーですが、思慮深さに欠けます。その特徴を反映しているBuddyのキャラクターに、読者はつい微笑んでしまうことでしょう。
ミステリーそのものは、大人や小学校高学年には単純ですが、小学校1年生程度であれば自分で考えて結論にたどり着ける程度の難しさなので、楽しめると思います。シリーズもので、Kaylaの家族がいなくなったミステリーが解決するのは続編を待つ事になります。
●おすすめの読者層
ネイティブの場合は、文字を自分で読めるようになる小学校1年生か2年生。
英語学習者の場合は、I Can Readのシリーズが簡単に読めるようになり、チャプターブックを何冊か読みこなした後であれば、学習用の本よりもはるかに楽しめると思います。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。