洋書ファンクラブJr.で読書指導をしているMoeさん(小4)の提案で、The Omnivore's Dilemma(Young Readers Edition)を読み始めました。私たちが何気なく食べている食品について、いろいろと考えさせられる本です。そこでいつものように1冊全部を読んで感想を話し合うのではなく、少しずつに分けて深く話し合うことにしました。
その内容を「洋書ファンクラブJr.」のほうに連載してゆきますので、ご興味のある方は、ぜひご覧になって、話し合いに参加してください。(その1)
私たちが読んでいるのはベストセラーになったThe Omnivore's Dilemmaのほうではなく、小学校高学年から中学生向けに編集し直したYoung Readers Editionのほうです。両方持っているMoeさんによると、大人向けのほうには図がまったくないけれどもYoung Readers Editionのほうには図や絵が多いので読みやすいということです。小学校高学年から、と言っても化学のみならず政治経済に及ぶ内容がけっこう複雑で、日本であれば高校生レベルだと思います。したがって、洋書のノンフィクションを読んでみたい日本人の大人におすすめです。
下は、元になっている作品です。英語に慣れている方はこちらをどうぞ。
こんにちは。
そうなんですよ!有機農法の場合はバクテリアの数が少ないのです。
卵もそうなんですよ。ただし、ちゃんと放し飼いにしているものに限ります。
私がWholeFoodsで「生卵を食べるとしたら..」と質問したときに勧められたのが、Country Henという有機農法の卵でした。沢山有機のは売っているのですが、それは餌だけのことで、ちゃんと放し飼いにしていないと病気になりがちです。ここは、そういうことをちゃんとしているようで、「過去に一度もバクテリアの問題があったことがない」という話を聞いて(他の卵に比べると)すごく高いのですが、買っています。味も格段違います。黄味もオレンジ色ですし、盛り上がっています。
ふだん贅沢をしない私ですが、こういう所では贅沢です(^^)
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2010/10/17 07:11
多読チャレンジの「B. ノンフィクション/ビジネス書」カテゴリの一冊に選びました。
著者の体験から農作物や家畜がどのように生産されているのかを知ることが出来て面白かったです。また、全編を通じて、有機農業が良いという前提はあるものの大絶賛しているわけではないのも良かったです。最後まで読み通せた理由のひとつかなと思います。
非常に興味深かったのはやはり有機農業を行っている農場での体験です。たとえば、屠殺について精神論を語る文章はネットでもよくあります。でも、実際の手順を淡々と書くことで屠殺の意味を明確に説明した文章に出会ったことはないです。
個人的には有機農法で育てられた鶏肉のバクテリアの数はスーパーで売られているものより少ないという話にも興味を覚えました。肉に少ないということは卵にも少ないと期待してもいいのでしょうか。卵かけご飯が好きなのですが^^;、生食用の卵を生産しているところでは殺菌に非常に気を使っていて薬品を使うことも少なくないと聞いたことがあったので、有機農法でも細菌は減らせるというデータが出てきたらいいなあと思いました。
内容ではなく気になった点が二点ほどあったので書きます。
・Kindle版で読んだのですがなぜか図が拡大できませんでした。図はiPhoneで見ました。
・The Omnivores' Solution: Some Tips for Eatingの章で単語を区切るスペースがなくなってしまっている部分がいくつかありました。
投稿情報: Fidajapanissa | 2010/10/15 08:30
dearaiさん。
良い推薦書、ありがとうございます。
英語の練習にもなるし、役にも立つし、一石二鳥ですね!
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2010/10/11 05:25
渡辺さん、こんばんは。本の中で、キノコ狩りについてとても面白く書かれているので、Angeloさえいれば行きたいですね!
Michael Pollanの最新作"Food Rules"を最初に読んでいたのですが、こちらは実践的で、たった7語で("Eat Food Mostly Plants Not Too Much")何を食べたらいいか教えてくれますので、是非、洋書初心者の方におすすめしたい本です。
投稿情報: dearai | 2010/10/10 23:30
dearaiさん、こんにちは。
私も妊娠中は(日本でしたが)、オーガニックのものを食べるように心がけました。
けれども総合的に考えたことがなかったので、この本は自分自身の考えをまとめるために役立ちました。
「ありがたい」と感謝しつつ食べることも思い出させてくれますよね。
余談ですが、キノコ狩りにも行きたくなりました。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2010/10/10 16:21
ベジタリアンの夫の影響、妊娠、出産後を通じて、食べ物に対する考え方が変わりました。ちょっと値段が高くなっても、Farmer's marketやWhole Foodsで、体や環境に優しい食べ物を買っています。それでも、鶏や牛を殺す場面はできるだけ見たくない、読みたくないと思っていましたが、勇気を持って「The Omnivore's Dilemma」を読み進めてよかったです。改めて、家畜とされている動物達の生きている間の扱われ方について考えさせられました。肉を食べ続けても、家畜を大事に育てている人たちを支持できるのですね。"Vote with your Fork"、心に留めて、毎回の食事を楽しみたいです。
投稿情報: dearai | 2010/10/10 14:53