School Library JournalのBattle of Kids' Books
第2ラウンドの第3マッチの結果です。
対決はMarching for Freedom vs A Season of Gifts
そして勝者は。。。
ようやく連敗ストップ〜(涙)でもこれは誰でも予測できたことですから、あんまり誇りにできませんね。
審判はChristopher Paul Curtisです。
まずは、A Season of Giftについて、Grandma Dowdelのような勝ち気な女性を書かせることにかけてのPeckの腕前と語り部としての上手さを褒めています。
Peck is at his best when presenting us with the feisty woman’s world, the reader recognizes this and at the end longs for her to be a more integral part of the story. The storytelling is, as always with Peck, a pleasure to read, he has painted an enjoyable portrait of Americana.
「an enjoyable portrait of Americana」という部分が、たぶん私が嫌いな部分なのでしょう。
そして次にMarching for Freedomeを選んだ理由を書いています。
Even though we all know how the story ends, (it is a re-telling of the Selma voter’s rights struggle) Partridge gives us a fresh perspective as told by the children who took part in the struggle.
Selmaの投票権運動はよく知られた歴史的事実なので、最終的にどうなったかという結論はすでに読者には分かっていることです。けれども作者のPartridgeはその運動の一部を担った子どもたちの立場から伝えるという新しい視点を与えています。
それにしても次の部分が面白いです。写真が伝える市民権運動とはぜんぜん関係ないショッキングな現状です。
our rush towards obesity. These photos show how what we consider normal is getting larger and larger.
この写真を見ると、みんな痩せているんですよね。たったの半世紀くらいの間に(特にアフリカンアメリカンが)急速に肥満化したということがわかります。「普通」と考えられているサイズがどんどん肥大化していることにChristopherは注目したのですね。そういう意味でも歴史の変動を伝える貴重な本かもしれません。
コメント
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