School Library JournalのBattle of Kids' Books
第2ラウンドの第3マッチ(月曜日発表)の予想です。対決は...
Marching for Freedom vs A Season of Gifts
審判はChristopher Paul Curtisです。ということは...と誰でも思いますよね。みなさんの予想もそうです。
でも、そういうこと抜きにして、Marching for Freedomのほうが数百倍良い本です。
この間からずっと、なぜ私がA Season of Giftsをこれほど嫌いかを説明する言葉を探しているのですが、難しいのですよ、これが。私はマーク・トゥエインが好きですし、sillyでハチャメチャな話も好きなんですよね。ですからその流れのA Season of Giftsを少なくとも毛嫌いするほどのことはないと思うのです。ただ単に相性が合わないって説明でもOKかな..なんて。
でも、頑張ってA Season of Giftsへの「嫌悪」の理由を考えてみました。
1.米国中南部のキリスト教の倫理観への讃歌(銃をぶっ放すのは微笑ましいが、飲酒は神への冒涜扱い)が癇に障る。
2.村のいじめっ子(というか青年)の暴力ぶりや男ったらしぶりが、紙人形よりもうすっぺらで、笑うより頬がひきつる。
3.そのいじめっ子に恋する主人公の姉のバカっぷりがこれまで何百冊もの本に書かれて来た典型的な思春期の少女より典型的すぎて、人生経験のない小学生が書いたのかと思ったくらい。
4.よく3流のラブコメがプロットをリサイクルしているけれど、これはリサイクルしすぎて雑巾にするしかない、というくらい古ぼけたプロット。そうそう、それから文章も。こんなに薄い本にウケを狙った同じ表現が何度も出てくるのもひどい。
5.読者である児童の知性をみくびってること。ここが一番嫌い。
これがもし明日勝ったら、絶対この審判の本は読まないと誓います。だって、子どもの知性をみくびっている作者の本なんか面白い筈はないのですから。
ぷん、ぷん
コメント
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