最近francoise iwaki(@francoiseiwaki)さんからTwitterで「Little Women->Jane Eyre->Wuthering Heightsが私の読書人生の原点かもしれません」というメッセージをいただき、「そういえば私の読書人生の原点は何なのだろう?」と自問したところけっこう悩んでしまいました。
ボケが得意な私のこと、きっとまた後で「その前にあれがあった」と思い出すにちがいないのですが、とりあえず今のところ鮮明にイメージが浮かぶのが、「秘密の花園」、「小公女」、「アルプスの少女ハイジ」、「十二月物語(森は生きている)」、「ロビンソン・クルーソー」、「トム・ソーヤー」などです。
「秘密の花園」では死にかけているはずのColinの食欲が増して花園の秘密がばれないように外の即席オーブンで卵やポテトをローストするシーン、「アルプスの少女ハイジ」ではチーズとヤギのミルクでのランチ、そしてお土産にするためにせっせとためこんだ白パンのことが記憶に焼き付いていて、後に初めてベークドポテトにバターと塩をふりかけて食べたときやスイスでチーズを食べたときに、「ああ、これが例の食べ物なのだ」とおおいに感動しました。それから「ロビンソン・クルーソー」でぶどうをレーズンにすることを学び、あの頃の種入りぶどうの種を庭に植えてみたり干したりしてみたのも覚えています。 そうそう、それから「小公女」での圧巻は、飢えて眠り込んで目覚めたときにサンドイッチやスープ、マフィンが夢のように現れていたシーンですよね。
...あれれ?なんだか私の鮮明なイメージはどれも食べ物(胃)に直結しているみたい。
食べ物ばかりじゃなくて、秘密や冒険(ワンダー)に満ちたこれらの物語は私たち三姉妹にとって「ごっこ」遊びの材料でした。雑草ぼうぼうの裏庭は空想の中で簡単に「秘密の花園」になりますし、中身を放り出して空っぽにした押し入れの上の段はツリーハウスや屋根裏部屋として使えます。それに、モノも場所も使わずにイメージだけで「ごっこ」遊びをする(寝る前のおしゃべり)のも私たち姉妹の得意技でした。 秘密の花園、ジェイン・エア 、シャーロック・ホームズなどの影響を受けたせいか謎めいた英国の古い屋敷にもあこがれ、「大きくなったら百の部屋がある屋敷に住んで秘密の迷路を作り、この屋敷で壮大な『かくれんぼ』をする」というのが私の夢でした。大人になって「百も部屋があったら掃除が大変だ」と気を変えましたが...
スイスが舞台のハイジやロシアの十二月物語を別として、こういう本のおかげで私は変な英国ファンに育ってしまったのかもしれません(そういえば若草物語や赤毛のアンも好きだったのに、米国やカナダファンに育たなかったのは不思議ですね)
でも、娘に The Secret Garden, A Little Princess, Heidi, Anne of Green Gables
を小学生のときに買ってやったのに、全然読んでくれないのですよ!
もったいないから自分で読み直しましたところ、昔の懐かしい思い出がよみがえるだけでなく、新たに理解できたところがあり、想像したよりも楽しめました。
娘にウケなかったのは、「未知の世界に憧れる」ような環境で育っていないからかもしれません。恵まれた環境はかえって想像力には良くないのかなぁ。
これらのクラシックは子供用ですし、あらすじを知っているから英語でも読みやすいと思います(特にAnne of Green Gablesの英語は読みやすいです)。
ぜひぜひお試しください。
多くのクラシック作品はすでに著作権が消滅していますから、Onlineで無料で読むことができます。
以下のサイトなどをご利用ください。
読書人生には関係ないのですが、小学生のころわが家にあったこの本(の過去の版)にはまって学校帰りによく道草(ほんとうに道草)し、なかなか家にたどり着けなかったのを思い出しました。
コメント
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