Shel Silverstein
1963年初版
イラストつき詩集/保育園程度から小学校高学年向け+子供の世界を懐かしむ大人
「子供向けの詩集でもっとも好きな作品は?」とたずねられたら迷ってしまいますが、「子供向けの詩を書いた最も好きな詩人は?」とたずねられたら、迷わずにShel Silverstein答えます。最初の答えで迷うのは、Silversteinの作品はどれも傑作でひとつだけ選ぶのはほぼ不可能だからです。でも、1冊だけ買って試したい方には、Where the Sidewalk Endsをおすすめします。
Shel Silversteinの詩との出会いは、娘の4歳の誕生日のプレゼントに同級生の両親から贈られたA Giraffe and a Halfでした。
それはこんな風な詩です(プロダクト説明からの引用なので途中まで)。
If you had a giraffe
and he stretched another half …
you would have a giraffe and a half.
And if you glued a rose
to the tip of his nose …
And … if he put on a shoe
and then stepped in some glue …
And if he used a chair
to comb his hair …
ペンで描いただけの白黒の奇妙なイラストとナンセンスに思える詩に、4歳の娘は何度読んでも笑い転げました。私も娘に読み聞かせているうちにじわじわとその可笑しさがわかってきて、気づいたら2人ともShel中毒になっていました。
Shel Silversteinは、幼いころ「なぜなんだろう?」と大人の世界に疑問を覚えたことや言葉のあやを間違って解釈したことなどを面白く可笑しくイラストと詩にしています。大人になった私たちはそんなことをすっかり忘れてしまっていますが、彼の詩を読んで、「そういえば、変だよね」と思い出させてくれ、心の底から笑わせてくれます。
Falling Upの中の次の作品は解釈の必要なく素直に笑えます。
●読みやすさ ★★★★☆
とっても簡単なものから解釈が難しい詩までレベルはいろいろ。
最初わからなくても、イラストを眺めながら何度も読むうちにだんだんわかってきます。
読めば読むほど(するめのように)味が出てくる詩集です。
●この本が気に入った方は、さらにShel Silversteinを!
The Giving Tree
コントラバーシャルな、そして歴史に残る傑作。
Silverstein自身が読んでいるという73年のオリジナルを見つけました。みるたびに涙がでちゃいます....ちょっと音質が悪いのですが、それを差し引いても良いビデオです
審判君さん、
ね、良い詩が多いでしょう?
いくつになっても、何度読んでも楽しめますから、お得な本ですよ。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2011/01/30 05:27
とても読めやすかった(^。^)。
良い詩も沢山あった。
投稿情報: 審判君 | 2011/01/30 01:23