昔は「自費出版」というと「できが悪くてどこの出版社も手を出さなかった作品」という見方が強かったのですが、最近は自費出版からニューヨークタイムズ紙ベストセラーになったStill AliceやAmazon Encoreの第一弾に選ばれたLegacyのような例もあり、stigmaがなくなってきました。Book Expo Americaの規模が大幅に縮小しつつあるなか、今年は史上初の自費出版Bookフェアが開催されることになっています。大手出版社にとっては寂しさが漂う今年のBEAですが、自費出版やインディ出版にとっては「これまでで最も手ごたえが良いBEA」だったようです。自費出版の世界で最も知名度が高いのは、Lisa GenovaがStill Aliceを自費出版するときに使ったiUniverseでしょう。
こんなふうに、予算やニーズにあわせていろんなパッケージから選べます。簡単明瞭なシステムでしかも透明性が高いので、日本の自費出版で問題になっている「だまされた」という苦情が発生しにくいのです。600ドル(約6万円)で本を出版でき、一番デラックスなサービスでも20万円ちょっと、というのは魅力ですよね。
そのiUniverseを使って自費出版した作家たちから次の2作をいただきましたので、「必ずちゃんと読んでAmazon.comに書評を載せます」と約束しました。特にCurrently DeadのBob Goodさんはユーモアたっぷりの好人物。この方が書いたユーモアSFということですから、期待も高まります。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。