2005年
480ページ(マスマーケット版)336(ハードカバー)
Bantam
心理ミステリー
マサチューセッツ州警察特殊部隊スナイパーのBobby Dodgeは、家庭内暴力の人質事件でGagnon家に緊急配置される。一家の主であるJimmyが妻のCatherineと息子のNathanに拳銃を向け発砲する寸前にJimmyを銃殺したBobbyの行動はスナイパーとして正当な行為であったが、Jimmyの父は地元で強い権力を持つJames Gagnon判事である。判事夫妻は、BobbyがCatherineに誘惑されてJimmyを殺害したと信じ、糾弾する。
Bobbyは美しく繊細なCatherineに惹かれるが、人質事件に至るまでの状況を知るにつれ、Catherineの意図を疑うようになる。
いっぽう、Catherineとは初対面だと主張していたBobbyが、本人が覚えていなかったものの一度パーティで出あっていた事実も明らかになり、警察の同僚たちもBobbyから距離を置くようになる。
そのうえ周囲の人々が死にはじめ、Bobbyは孤独に真相を突き止めようとする。
●ここが魅力!
女性が書いたものにしてはめずらしく、主人公のBobbyが実際の男性のようにリアルに描かれています。実直で不器用なところがハードボイルドで素敵です。
また、心理サスペンスとしても多くの要素が複雑にからんでいて、まったく飽きさせませんでした。
私はこれをトレッドミルのジョギング用にKindleに入れて読んだのですが、おかげで2時間ぶっとおしで走れました。
●読みやすさ ★★★☆☆
ミステリーとしては平均的な難易度です。
他の警察ものに慣れていたら、特に読みにくいところはないでしょう。
Kindleで読んだのでどのくらいの長さか知らなかったのですが、480ページと知ってびっくり。もっと短いと思っていました。それほどペースが速いストーリーだということでしょうね。
●アダルト度 ★★★☆☆
性的虐待などのテーマを扱っていますしそれなりのラブシーンもありますから大人向けです。
●この本を気に入った方は、続編をどうぞ
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またもBobbyが主人公。廃墟になったかつての精神病院の跡地で、隠された地下壕が見つかる。そこには6つの白骨死体が。死体が身に着けていたロケットからひとりの身元が判明したが、その少女が警察に名乗り出てきて、事件は意外な方向に。心理サスペンスとミステリー度はこちらのほうが高く、これも「読み始めたらやめられない度」が高い。
コメント
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