Book Expo America2009年第一日目金曜日の印象は、「不況~!」。
無料で配られるARCsが最大の魅力だというのに、大手出版社も含めてほとんど無料配布をしていないのです。おおっぴらに配らないだけでなく、ふだんだったらプレスに対しては「どうぞ、どうぞ、これもお持ちください」という感じなのに、「ご希望のものがあれば、後で送りますから名刺を残してください」という慎重さ。絶対に入手してやるぞ!と決意していたThe Hunger Games の続編Catching Fireは私が到着した正午には1日分がなくなっていて、「明日来て」と言われたのですが、「それをなんとか。。。」としつこくお願いしてようやく入手しました。それも、「このサイン(表紙の鳥のマーク)は何?」というテストつき。なんとか合格しましたが、そんなのって初めてですよ!私の元義理の妹で図書館員のジェンは、「こんなにひどいBEAは初めて。1日を無駄にした」と憤りが収まらない様子。
それでもどうにかいくつかの注目作品を入手しましたので、それについては後日ゆっくりとご報告いたします。そのうちのこれは著者2人とも「日本で売れるといいね」と語りあった私ごのみの作品です。
コスモピア社が発行している「多聴多読マガジン」の大東さんというすてきな編集者にお会いしたのが、昨日のメインイベントでした。これについてもまた後ほど。
ボストン近郊の森の中で野生の鹿とターキーに囲まれて生活している田舎者の私には、ニューヨーク市の編集者たちの生活はまるでSFか近未来ファンタジーのようです。最近はテレビでしか味わえないその生活を半日体験させていただきましたが、その結果は悲惨でした。
午後5時くらいからうちのダンナとWiley社の編集者2人のお誘いでビールを飲み始め、そこから別のバーに移って作家が何人か合流し、何人かが加わったり離れたりして、さらにビールが…。映画に出てきそうな小さくて暗いバーでは、謎の人物が私たち7人にドリンクをおごってくれたのですが、それが誰で何が目的なのか最後まで謎のまま。もうひとつの謎は、そこが「ゲイバー」かどうか。ニューヨーカーに分からないものが私に分かるはずはありません。
ようやく午後9時から徒歩でCakeのコンサートに。深夜すぎに就寝して午前3時45分に起床してNY市に来て、BEAで歩き回ったうえにこれです。足は痛いわ、途中でものすごい偏頭痛がしてくるわで、盛り上がっている人々を後に早退宣言をし、すっかりParty Pooperになってしまいました。ダンナは「二度とつれてこない」と密かに決意したようです。
日本の編集者の方々もそうですが、みんな面白い「ここだけの話」が豊富で、夜が深まるほど元気です。お酒のんでるふりで炭酸水を飲んでいたら、「どうして飲まないの?」とおしかりを受けてしまうし、やっぱりこの仕事はタフでないとできないのだと実感しました
こんにちは。
今年のBEAではGiveawayをカットするという噂は聞いていたのですが、これほどひどいとは思っていませんでした。Algonquinからはあらかじめ「ブースに来てください」という連絡をもらっていたにもかかわらずARCはなし。フリーランチをしているところがあったかもしれませんが、見かけたのはクッキーとキャンディー程度でした。ロスを選ばれて正解でしたね。
でも2日めは、ゲットした本の数は少なくても、いろんな作家とおしゃべりしたり異なる電子ブックリーダーを試したりして収穫の多い1日でした。
本の世界って本当に楽しいですよね。今日家に戻るのがもったいない気分です。
投稿情報: 渡辺 | 2009/05/31 07:54
今晩は(ごきげんよう)。そうですか、今年のBook Expoそんなに不況の影響が...昨年は、朝一に会場に着けばスタバ?のコーヒーかロシア人のおじちゃんが本格サモワールで淹れてくれる紅茶が振る舞われ、サブタの新作2冊にサインを頂き、幼児~ジュニアものに絞っていましたが、それでもどうやって持ち帰れるのか途方に暮れる程の本をゲットしました。
http://buhimaman.at.webry.info/200806/article_6.html
出版業界は先細り傾向と囁かれていてもなおこの気前の良さ!とアメリカの底力に圧倒される思いでしたが...フリー・ランチなどもしょぼくなっていたのでしょうか?
開催地は3年先まで公表されますから、大好きなニューヨークの09年にするか、行ったことのない西海岸に行かれる08年にしようか?と迷って昨年のロスを選んだのですが、正解だったようです。私の場合はアメリカ在住の方と違って、多分一生に一度しか出来ない道楽ですから。
投稿情報: ぶひママン | 2009/05/30 10:10