引き続きバトルの中間報告です。ここから入った方はこちらを。
このマッチは、人間の心の暗い部分に踏み込んだ、ダークで複雑なヤングアダルト本です。審判も、これ以上それに適した人はいないだろう、と感じるHow I Live Now(これは私のおすすめYA本)のMeg Rosoff。
まずは英国の由緒あるカーネギー・メダル賞を受賞したHere Lies Arthur。魔法使いマーリンによって英雄化されているアーサー王ではなく、残忍で暗いアーサー王を描いたものとのこと。Here Lies Arthurの語り手は男女の性がシフトするマーリン(Myrddin)の侍者。
次のTender Morselsは、表紙だけ見るとまるで童話のようです。ところが、内容は近親相姦、ギャングレイプという重いテーマを扱ったもので、単にスキャンダラスな描き方ではなく、文学として昇華させたヤングアダルト本としては珍しい本のようです。審判のRosoffによると人間の魂に宿る最も暗い闇にアクセスことができる作品とのこと。
そして勝者は...
Tender MorselsはMeg RosoffのHow I Live Nowとあわせて今週末くらいに書評を書くつもりますので、お楽しみに。(4/18追記。Tender Morselsの書評アップしました)
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