引き続きバトルの中間報告です。ここから入った方はこちらを。
第一ラウンド第三マッチは、独立戦争の時代がテーマ。
Chainsは、1776年5月から1777年1月のニューヨーク・アイランド(現在のマンハッタン)を舞台に奴隷の少女Isabelが独立戦争のさなかに自由を求める闘いを描く小説です。
そして、Washington at Valley Forgeは1776年の12月、ニューヨークでの英国軍との戦いに敗れたワシントンがペンシルバニア州のValley Forgeに撤退したときの苦難を描くノンフィクションです。
審判は、Chainsの著者Laurie Halse Andersonとは友人、Washington at Valley Forgeの作者は昔から尊敬する心の師、ということで審判役を断りたかったほど悩んだようです。
どちらも優れた作品で両方読み比べるのが一番良いようですが、結果は「英雄よりも無名の少女の闘い」の勝利です。奴隷もの、ということでしり込みする方がいるかもしれませんが、Laurie Halse Andersonは、社会的・心理的な問題を扱ったロングセラーSpeakやWintergirlsの作者で、このChainsも大人を含め、広い読者層に受け入れられるものだと思います。
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