著者:Wendy Northcutt
出版日:2000年
ジャンル:ノンフィクション/風刺
知っている人はもう何年も前からこの存在を知っていると思いますが、そうでない人のために一応ご紹介しておきます。
世界的なベストセラーになり、邦訳もされているThe Darwin Awardsは、「われわれ人類という種の長期的存続を確実なものにするために、崇高なまでに愚かな方法で自らを遺伝子プールから抹消させた(つまり死なせた)人」を紹介し賞を与えるというものです。インターネットのサイトwww.DarwinAwards.comで有名になったものが書籍の形になり、それが大ヒットして現在まで何冊もシリーズが発売されています。
ダーウィン賞と呼んでいるのは、登場する人々が愚かな種を次世代に継続する前に自ら馬鹿げた方法で死んでいるからです。たとえば車泥棒がその車を放棄する前に中から火をつけたところドアが開かなくて焼け死んだエピソードとか、ブタを盗んだ3人の男がブタが暴れたために衝突事故を起こし、シートベルトを着用していなかった彼らは死んだけれど逃げないように縛られていたブタは生き残った話とか、実話なので不謹慎だと思うのですが、つい吹き出さずにはいられません。
一気に沢山読むよりも、疲れたときに2~3ページ読んで笑うというのに適しています。
特に小学校高学年から高校生の男の子に人気がある本です。
●ここが魅力!
まったく頭脳を使わずに読める本なので、ちょっと暇ができたときとか、軽く笑える話を読みたいときに適しています。
●読みやすさ ★★★★☆
とても簡単な英語です。
ほとんどのエピソードが半ページから1ページで短く、必ず読みきれるのが良いところ。読みにくいエピソードは飛ばして、読めるものだけを選べます。洋書初心者にはおすすめの本です。
●アダルト度 ★★☆☆☆
車を高速で走らせながらオールヌードでセックスしていて衝突死、というエピソードなんかもありますから、「どういう意味?」と尋ねられて困らないように小学校高学年くらいからをおすすめします。
コメント
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