著者:Lisa Unger
2007年2月初刊
ジャンル:サスペンス
前作Beautiful Lies の真実をさらに裏切るどんでん返し
前作のエンディングで「めでたし、めでたし」と思っていた人は、この続編を読んで驚くに違いない。なんせ、リドリーがようやく突き止めた真実が実は嘘で固められていたと知らされるのだから。
ジェイクとの仲が壊れつつあるときにFBIがやってきてマックス叔父がまだ生きていることをリドリーに伝える。マックスは彼女の父なのか、誰もが言うように恐ろしい悪人なのか、記憶に残る優しいマックスはただの幻なのか。リドリーの理性はマックスのことを忘れるべきだと理解しているが、捜し求めずにはいられない。再会したときにどうしたいのか自分でも決められないまま彼女はマックスを追い始める。FBIの捜査、誘拐、逃亡者生活、ジェイクの秘密、とドラマチックな要素が満載で、読んでいるこちらはほっとする暇もない。リドリーの反応と行動がドラマチックすぎるという読者の批判もわかるが、そこが娯楽作品の良いところでもある。
感情のローラーコースターという点では、今回のSliver of Truthのほうがテンションが高く、リドリーの心の痛みを肌で感じるかもしれない。
これはまだ邦訳が出ていないようです。
●ここが魅力!
キャラクターの魅力、ドラマチックな展開、と読者を決して飽きさせないミステリーです。この本でもトレッドミルで2時間走れたので、私は大満足でした。
●読みやすさ ★★★☆☆
YA程度の英語です。難しい単語はほとんどありませんし、たとえ分からない単語があってもストーリーにはついてゆけると思います。
●アダルト度 ★★★☆☆
ホットなセックスシーンもありますが★3つ半といったところでしょう。
コメント
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