コレクションというのは、趣味というよりも病気だと思います。わが家にはコレクターがいるのでこれは実感です。
家の中を美しく保っている姑や友人たちは本を読み終わったらすぐに友達にあげるかチャリティに寄付してしまうのでそもそも「本棚」というものがありません。わが家では本が捨てられないだけでなく、同じ本が2冊以上あることが多いのでちっとも片付きません。
まずはOprahのブッククラブを断って有名になったジョナサン・フランゼンのThe Correctionsです。左側は本が発売される前に評論家などに渡される「Advance Uncorrected Proof」で2001年の出版直前にフランゼン本人からサインをもらったものです。コレクターの夫は「美しい状態に保てるのなら読んでもいいけど」と難しい注文をつけるのですよ。それでずっと読まなかったのですが、とうとう読みたくなって自分用に買ったのが右側です。
次はジェフリー・ユージェニデスのMiddlesex。これもThe Correctionsと同じ理由で2冊めを買いました。
Harry PotterのDeathly Hallowsが2冊あるのは、娘と私の両方とも他人からうっかり結末を聞かされるのが嫌で「お先にどうぞ」と譲らず、結局発売当日深夜に並んで2冊買い、同時に読み始めたというわけです。
さて次の本は1冊しかありませんが、これも夫の収集癖を示す本です。
How Opal Mehta Got Kissed, Got Wild, and Got A Lifeは、インド出身で現役のハーバード大学の女子学生が書いた、インド出身の優等生の女子学生がハーバード大学の面接で「who want to live and experience life」の学生を求めていると言われて、突然「人生を楽しむ」努力をし始めるという(著者本人を連想させる)軽い娯楽作品です。出版社がPRに力を入れていたのですが、盗用が多いことがネットで話題になり、突如発売中止になりました。夫はそれを知るやいなや書店に行って購入不可能になる前にこれを買ったわけです。「汚すとコレクションとしての価値がなくなるから」と言うのですが、「無いから欲しい」という人がeBayで100ドルくらい出して買っていたのは最初の2週間くらいのものです。今はAmazon.comで安いものは1ドルくらいで買えますが、好奇心がすっかり薄れてしまったので、わが家では誰もまだ読んでいません。。。。
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