ご存知のように、私は食べるのが大好きな人です。
特に嫌いなものや、苦手なものはないのですが、「不味いもの」が嫌いという人です。料理もけっこう好きで、よく思いつきで創作します。味の面ではけっこう自信があるのですが、「自信ゼロ」なのが、「基礎」と「盛りつけ」です。大学時代に男性の友人から、「味は良いが、みかけが『家庭的』すぎる」と的確な批評をされましたが、いまだに変わってない気がします。
ですから、料理の美しさに鈍感なアメリカ人の友人を招くのは平気なんですが、日本人の方を「おもてなし」するのは、実は苦手なんです。ポジティブよりもネガティブに注目されるんじゃないかと不安になっちゃうんですよね。
りこさんのお料理の数々は、招待されたお客さんが「わあ、素敵!」と感動する美しさがあります。
でも、豪華レストランのメニューのようなのに、ひとつひとつの料理を見ると、誰にでもできそうな簡単さではありませんか!
りこさんは、世界の味が集中しているニューヨーク市に住んでおられたことがあります。また、アジア諸国もよく旅行されているようですし、東京も味のメッカですから、いろんな味を体験されているのではないかと思います。りこさんのレシピには、味をよく知っている方だからこそ可能なフュージョンがみかけられます。そのうえ、大事な基本である「だし汁」の取り方などの説明などもあります。
もてなしの企画で最も大変なのがメニュー作りです。ネタを考えるのに、一番悩むのですが、そういうときにこの本は大活躍しそうです。
何よりも、気軽に「おもてなし」を企画できそうなのが素敵な1冊です。
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