レベル:英語のレベルは小学校低学年。けれども内容は高校生から大人向け。
by Moeさん砂漠に不時着した「僕」は、「羊を描いて」という声を耳にします。それがLittle Princeとの出会いでした。それから二人はお互いのことを理解し始めます。
Little Princeは彼のバラが彼をイライラさせたから地球に来たのです。ところがそこで、キツネと出会い・・・。
短いけれど、深い意味を含んでいる本です。「かんじんなことは目に見えない」や、「本当のことは心を使って見なくちゃいけない」など、心に残る名言がたくさん書いてありました。最初のほうに、ウワバミがゾウを食べている絵をLittle Princeはそれが何かすぐ分かりましたが、それは彼が心を使って物を見ることができたからだと思います。また、作者のサン=テグジュペリは、実際にこの本を書いた六年前不時着したそうです。だからこそ私も、この話を、本当と、とらえています。なぜなら、彼はサン=テグジュペリの心の中でいつでも生き続けているからです。悲しく、美しく描かれた本でした。挿絵も楽しめます。
特に難しい単語はないと思いますが、言葉一つ一つの意味を理解するのが少し難しいかもしれません。
渡辺のメモもえさんと語り合いながら、「これは読むときの年齢によって、読み方がかわる本だと思う」という話をしました。
英語そのものは簡単ですが、内容は、自分で解釈しなければならない深いものです。
Little Princeが地球の前に訪れるいくつかの惑星では、大人の偏狭さとその滑稽さを描いていることがわかります。地球では、Little Princeそのものが自分の偏見に気付きます。
狐が「Tameしてくれ」とLittle Princeに頼みます。また、Little Princeの薔薇に対する愛、その辺りのところは、サン=テグジュペリの言いたいことは分かるものの、私と考え方がとても違います。それも、もえさんと語り合いました。いろいろ読み方が違って良いのだと。そういったことを考えられるのも、良い読み方なのだと思います。
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