著者:Lilian Jackson Braun
マスマーケットペーパーバック 256ページ
出版社:Jove
出版日:1966年
ジャンル:コージーミステリー/猫
ベテラン犯罪記者のJim Qwilleranは人生のどん底からようやく復帰しようとしていた。だが、最初に得たのは、なんとアートに関する記事を書く仕事である。その新聞には酷評を書くことで知られる有名な芸術評論家がいて、彼はKokoというシャム猫と豪華な家で暮らしている。その家にある小さなアパートを借りたQwilleranは、安い賃貸料の条件としてKokoの世話をするようになる。
●ここが魅力!
コージーミステリーの中では最も有名なシリーズのひとつで、猫好きには特におすすめです。
1966年に初版が発売されてから約50年後の現在もまだ新しい読者を生み出しているのは、それだけ魅力があるということでしょう。私は80年代後半に偶然この本に出会い、11巻まで一気に読みました。
マイルドなユーモアのセンスがあるQwilleranと気高く知的なシャム猫のKokoという中心人物(?)がまず魅力で、生活感あふれる内容も当時アメリカに住んでいなかった私には面白いところでした。
アートシーンなど、現代の読者には60年代の「歴史小説」として読めるかもしれません。
●読みやすさ<中級レベル>
ネイティブにとっては読みやすい本ですが、このプロットはちょっとややこしく感じるかもしれません。
●おすすめの年齢 中学生以上
●同じ読者の別の作品
The Cat Whoシリーズ(30巻)、The Cat Who短編集(3巻)
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