近年日本から米国への留学生が減っているとのことです。娘の大学選びでいくつかの大学を訪問したときにも、中国や韓国からの留学生の多さと日本人の少なさを実感しました。
今回の震災の後に米国は日本にいろいろな貢献をしてくれましたが、それも日本が米国や米国人にとって大切な存在だからです。留学生が今後どんどん減って行くと、個人レベル(人脈)での絆が減ってゆくことが懸念されます。
娘の高校では、外国語としてスペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、に加えて中国語の授業を選択できます。若い頃に日本でIBMのマネジャーを務めた米国人の知人のお嬢さんは、日本語ではなく中国語を学んでいます。米国の他の地域やアジア諸国、欧州の国々、オーストラリアやニュージーランドのことは分かりませんが、このままではどんどん海外で日本語を学ぶ人も減って行くような気がします。
強い日本でいてほしい、そのために何かお手伝いをしたい。
そんな思いを抱いてきましたが、具体的に何ができるのかを考えるために、みなさんから次のようなご意見や情報をいただきたいと思います。情報の元になる資料やリンクもいただけると嬉しいです。
1)各大学での日本人留学生の状況
2)減少しているとしたら、その理由
3)日本の若者は、海外への興味を失っているのか?そうだとしたら、その理由
4)諸外国で日本語や日本文化への興味は薄れているのか?
5)こういった分野で活動されている組織や会社(信頼できるところ)をご紹介ください
追記:ツイッターでは書いたのですが、私は、「エリートだけでなく(私のように)田舎の普通の家に生まれちゃった子でも、海外に行って、いろんな人や文化に触れて、日本の文化の良いところを見直し、既成の価値観を再検討する機会を持ってほしい」と思っています。
今日も「今後どれだけ経済成長してもその果実はみんなえらい人に集中しちゃって弱者まで届かない気がする。」とツイートしていた方がいましたが、そういう意見にいつもがっかりします。
「エリートだけが良い思いをする国だ」と思うのならば、そうじゃない国を自分で作る努力をするべきです。日本はそれが可能な民主主義の国なんですから。厳しいようですが、何のリスクも取らず、何の冒険もしない人には文句を言う権利もないと思います。自分の人生を良くするのは自分でしかないのです。他人にそれを期待するなんて、甘え過ぎです。
お金持ちでないかぎり、授業料を工面するのは難しいです。特に米国の大学費用は非常に高額になっていますから。でも、それ以外にも海外を体験するチャンスは沢山あると思います。
そういった熱意のある人を援助する情報を探索しています。
空飛ぶドクターさま
このような情報を待っておりました!
ぜひ参考にさせていただき、ご協力やPRの方法を考えたいと思います。
またいろいろとお聞かせください。
取り急ぎお礼まで。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2011年5 月 5日 (木) 04:41
初めまして。
友人の facebook からやって来ました。
ニックネーム通り、(海外)旅行に帯同す
るユニークな医者です。
私が高校留学したAFSを紹介します。当時
(1971~72年)は文部省が後援する
国費留学生に近いものでした。今は公益財
団法人として、日本で一番評価の高い、一
番歴史ある団体です。本部はNYCにありま
す。日本では、日本協会を中心に全国に
70もの支部があり、本部、東京の職員等
を除いてはボランティアで運営しています。
私もリターニー(留学経験者)として、ず
っとボランティアに関わり、4月からは博
多支部の支部長をしています。American
Field Service の名前のように、以前は
アメリカのみでしたが、今は全世界へ高校
生を派遣したり、受け入れたりしています。
基本は1年間です。
http://www.afs.or.jp
高校生留学をメインにしているのは、学問
的留学の前に、異文化体験を重要視してい
るからです。これだけ素晴らしいしっかり
した組織なのに、今は知名度も低く残念で
す。リターニーには活躍している人も多く
有名人もたくさんいますが、履歴には大学
以降しか掲載されないのが普通で、それが
知名度が低い理由だと私は思っています。
残念です。
支部活動は主に、受入のお世話です。今、
日本に来たがっている生徒はたくさんいま
す。アニメ、漫画の好影響です。でも、ホ
ストファミリー探しに苦労しています。せ
っかく色々な国へ行けるチャンスがあるの
に、留学希望の高校生が少なく残念です。
私の次男はアメリカへ、長女はイタリアへ
AFSで留学しました。
参考にしていただければ幸いです。
空飛ぶドクター(登録商標)
投稿情報: 空飛ぶドクター | 2011年5 月 4日 (水) 22:05
そのご意見、核心をついているかもしれません。
今の若い人はなんやかや言って、「居心地がとてもよい日本」で育っています。だから、その居心地の良さから離れる理由がないのかもしれません。
今後その様子が変わってくると違ってくるかもしれませんね。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2011年4 月26日 (火) 05:35
この記事に役に立つかどうかわかりませんが、私の働いている高校と同じ学区の高校では、ここ2,3年の間2-3人の日本人高校生が1年間の留学に来ています。興味深いのは、今まであったのは女の子2人、と来年来る生徒もまた女の子です。そして、会った二人とも、日本に帰って日本の大学に入りたいときちんとした目標があることです。2人とも、こちらに来てやっぱり日本が好きだと再確認したようです。自分が高校生の時とは違うなあ、としみじみ思いました。
投稿情報: アリゾナ | 2011年4 月26日 (火) 01:21
久保さん
情報ありがとうございます。
「東洋経済」の記事は以前にも読んだことがありますが、米国に住んでいる者にとっては説得力ありませんでした。実際に日本人は少ないのですから。日本人読者を狙った「数字の操作」的なものを感じますね。
エリートの方々が国や組織から大学院に送ってもらう留学以外の、普通の家庭の子供が何らかの形(高校体験、大学入学)で海外を経験する方法にもっと興味があります。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2011年4 月24日 (日) 06:27
↑申し訳ありません。リンクが壊れてしまってます。削除の方向で。
IIE:http://www.iie.org/en/Research-and-Publications/Open-Doors/Data/Fact-Sheets-by-Country
若者留学者が減っていないという記事(東洋経済):http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/982429fb948bbed1b8190fd3849ffcba/page/1/
どうも失礼いたしました。
投稿情報: Yuji_Kubo | 2011年4 月23日 (土) 20:40
こんにちは。情報共有としてこちらに。
信頼できるソースとしてIIE(http://www.iie.org/en/Research-and-Publications/Open-Doors/Data/Fact-Sheets-by-Country)を。ただし、このデータも人口から%を出していませんので何とも言えません。検証していないのですが、次のような記事もあります。http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/982429fb948bbed1b8190fd3849ffcba/page/1/
あと、注意しなければいけないのは日本では大学でもいいですが留学といった際の期間(3か月や1年という短期でもちろん学位のプログラムでない)ですね。これがどういう基準なのか確認する必要もありますね。又 他も調べて、設問1~5をまとめてからコメントしますね。
投稿情報: Yuji_Kubo | 2011年4 月23日 (土) 20:32
suiさま
とても貴重な体験談と情報をありがとうございます。
「できれば高校から」という意見、私もとても賛成です。大学院からだと、やはり全然体験が異なると思うので。
また後ほど個人的に詳しい情報をお尋ねしたいと思います。
まずはお礼まで
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2011年4 月23日 (土) 10:20
こんにちは。しばらく前からツイッターとブログをフォローして、洋書情報を楽しませていただいています。
私自身、日米の学校を行き来して、高校と大学はアメリカで過ごしました。留学中に培った世界観とアメリカ人との絆は宝物だと日々感じており、日本人留学生がこの15年で半減していることには危機感を抱いています。
5)→ 去年からUSCANJという組織の活動に関わっていて、日本人向けのアメリカ大学カレッジフェアなどを開催しています。 http://www.uscanj.net/ アメリカ大使館の前面バックアップも得て、今年もフェアを7月末に開催する予定です。
2)→ 去年携わった、カレッジフェアや留学説明会の参加率や学生の熱意からすると、海外への興味を抱いている学生は少なくないと思います。ただ、帰国後の就職のことや、親の反対がハードルになるようです。ある実業家が、4年間の学費全額という太っ腹な留学用奨学金制度を立ち上げ、有名高校の優秀な学生が選ばれたのですが、親の反対にあい辞退したそうです。大学は日本、大学院は海外、というのが最近の定番コースのようです。個人的には若いうち、できれば高校くらいから留学した方が、得るものがぐっと大きいと思うのですが。。。
ご参考まで。
投稿情報: sui | 2011年4 月23日 (土) 10:09