いろんな職業に就きましたけれど、ひとつだけならなくて本当に良かったと思うのが金融関係の仕事です(東京の外資系投資銀行の面接を受けたこともあるのですよ!)。私には生まれつきそういう勘がないようなのです。
この冬が始まる前、石油の価格が急上昇していましたよね。私がアメリカに来たときのガソリン代は1ガロン99セントだったのに、去年の秋は4ドル以上になっていました。TVで経済アナリストが「来年は7ドル、8ドルになる」と言うのを聞き、家の暖房用の石油を供給している会社と冬中3.99ドルに保つ契約をしたとたん、石油の取引価格がどんどん下降してきたのです。ガソリン代はいまや2ドル以下。でも、「契約を解消するのには500ドルの契約破棄料を払わなくちゃならないし。。。」と悩んでいるうちにもう2月。いつもより厳しい冬に、1月800ドル(8万円強)も暖房代にかけていることに気づいた時点ではもう手遅れ。12月に契約解消していれば元はとれたけれど。。。きっとそうしていたら暖冬で石油の価格は値上がりしていたと思うのですよ。
株もそう。めったに株を買わない人なのだけれど、去年娘の年代がpcを買わなくなっていることに気づき、「将来は全部アップルになる!」とアップルの株を買ったとたんに不況の波がやってきて価格は下落。そのうえ、スティーブ・ジョブズは難病で第一線を一時的に退くことになり、それが影響して会社そのものは元気なのに株はさらに下落。
というわけで私は「お金儲けをしよう!」とは考えず読書で暇つぶししているほうが無難なタイプの人のようです。
洋書ファンクラブと洋書ニュースは、日本向けの発信ですが、ボストン近郊にお住まいの方もお好みの本などお教えくださると嬉しいです。先日友人と「カズオ・イシグロをどうしたものか?」と話し合ったときに、彼女は「カズオ・イシグロは1回目は駄目だったが、2回目は面白かった」というのです。ふたたび「When We Were Orphans」を読み出したところ、本当に2回目は面白いのです。こういう発見があるから、自分以外の人の意見は貴重だと思っています。
でも今週は税金申告の書類をまとめなければなりません。それに比べれば、カズオ・イシグロの本は数倍も簡単です
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