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2011年5 月 3日 (火)

コメント

I was really confused, and this answered all my quetsnios.

まったく同感です!

以前どっかに書いたのですが、自分の中にある偏見やステレオタイプを捨てることはできません。それができると断言する人や、押し付ける人は信用できないとも思っています。
「心の中では誰にも偏見がある」ことを承知のうえで、それを言動に移さないことが人間として最低限のdecencyであり、diplomacy なのですよね。

「狭窄な視野で相手をステレオタイプに押し込めながら、それと同時に反戦を叫ぶのは、Contradiction」というご意見は、今回のビンラディンの件にぴったりだと思います。

まず一方的に批判する日本人たちは、9.11がどれほど米国民に深いトラウマをもたらしたかを想像しようともしていない。これに私は非常に不満を覚えています。
どうして「原爆を落とされた国」への配慮を諸外国の国民に求めるのに、他国の国民の心理へは無頓着でいられるのか、それが不思議でなりません。

ビンラディンだけを殺害して隣人などに被害が及ばないように、「これはテロリストに対する措置であり、イスラム教徒に対する戦争ではない」ということを示すために、オバマ大統領が最もリスクの高い方法を選んだことなどをまったく考慮せずに、「オバマは殺人者」などと簡単に批判する人びとこそ、実際に日本がテロリストに攻撃されたら、真っ先にその人の祖国全体を「悪」と決めつけるのではないかと思います。その世論が高まれば戦争に突入しかねません。

日本語のツイッターを読んでいて、そんな残念な感想を抱きました。

とても興味深いレポート、ありがとうございました。

わたしは、偏見に満ちたステレオタイプを持ち出して「○○人は」とまとめる人がとても苦手です。わたし自身の中に、他国のひとに対するステレオタイプがないかといえば、そんなことは決してありません。ステレオタイプはその人個人個人の体験からくる一種のオブザベーションでもありますから、誰もが多かれ少なかれ抱いているもの。

ただ、私が苦手とするのは、ある場面に遭遇し、それがたまたま自分が以前から抱いていた(ネガティブな)ステレオタイプと合致したというだけで、我が意を得たりとばかりそれを批判の的にあげつらい、稚拙な言論を繰り返す人たちです。

狭窄な視野で相手をステレオタイプに押し込めながら、それと同時に反戦を叫ぶのは、Contradictionだと私には思えるのです。ステレオタイプに基づいたネガティブな感情を膨らませてゆく過程こそが、憎しみを増幅させ、戦争につながる道を作る、と思うからです。相手の多様性を認める態度を失ったとき、どんな反戦の美辞も虚言となります。

Yokoさん、

とても素晴らしいコメントをありがとうございます。

軍事産業には光も影もありますよね。
災害時の対応策の素晴らしさも、米国軍ならではの研究の結果です。

アポロを月に飛ばしたのも「軍事産業」の一部ですし、その時に開発された技術の数々が医療など広域に活かされています。(わが夫はアポロコレクターなので、相当そういうことに詳しいのです。)

私も基本的には反戦主義者で、イラク戦争の前には夫の家族と口論になりかけてしまい、長い手紙を出したこともあります。でも、Idealismでは世の中成り立たないことも分かっています。というかIdealismでは平和は守れないと思っています。

Yokoさんのおっしゃるように、理想的な世界に近づくためにはPragmaicになる必要があります。だから「軍=悪」「ビンラディン殺害=殺人は許せない」という、イノセントというよりもナイーブな意見ばかり聞くとやるせない気分になるのです。

ご親戚のイスラエル軍体験、とても貴重な体験談です。というのは、私の知人の息子も従軍するかもしれないからです。それも「イスラエル人としての社会勉強」のためなのだと思いました。

こんにちは。これは読み応えのあるポストです!

米国では、国防も、戦争も、そこに至らせないようにするための冷戦(技術開発やIntelligenceなど)も、Pragmaticな政策の選択肢に過ぎません。「向こう(敵国やテロリスト)がこう出てきたらこう対応する」というようなことは、常に軍の組織の内外で検討されてて、そのための研究開発やテクノロジーの実用化もされてて、選択肢は、多様にあります。多様な選択肢を用意しておく、ということも政策のひとつですし、必要となったときにその選択肢の中から適切なものを選ぶ、というのも政策のひとつなのです。もちろん、Idealisticな世界では、人間を殺すことになってしまうようなことが政策の選択肢には入ってこないでしょう。でも、Pragmaticな世界には、まだ、残念ながら、いまのところはそれが必要なようです。これは、「理想的にはいますぐ原発全廃して太陽熱、地熱、風力で全部まかないたいけど、現実的には、まだ技術開発の面からも、出力の面からも、いまのところは原発を全部止めちゃうわけにはいかない」というのと似てると思います。戦争を今すぐ選択肢から無くしたら(米国が軍を今廃業にしちゃったら)、世の中がめちゃくちゃになっちゃいます。

私はPacifistで、結構戦争関係では感情的に反対してしまうことも多いのです。でも、特に、最近、茶会党の人たちの政策にIdealisticなレトリックを絡めてくる手法にげんなりしていることもあって、政治に関しては、リベラルである以前にPragmatistでありたい、と思います。

ちなみに余談ですが、私の夫の姉の夫はユダヤ系米国人ですが、ピッツバーグで高校卒業後、イスラエル軍に志願して数年入隊しました。彼も、彼の両親も、政治的にはリベラルですが(例えばイラク戦争には反対)、「ユダヤ人としての社会勉強」のために志願した、と説明しています。彼はもう55歳ですから、何十年も昔の話ですが。

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