先日Newsjack(ニュースをハイジャックする)というコンセプトについて書いたNewsjackingというビジネス書をご紹介しましたが、今回は、なぜこの本が電子書籍のみで出版されたか、という部分です。
「タブレットがビジネス書のマッシュアップを可能にした」というTechCrunchの記事にそれが説明されています。英語の記事はこちらをどうぞ。
ふだん私たちがブログを読むときには、そこにあるリンクを訪問し、そこからまた別のリンク先に行き、行き来しながら読み取ります。だが、これまでのビジネス書は線形でそれができませんでした。
元来のビジネス書とブログをマッシュアップしたこのNewsjacking は、新しいフルカラーKindle Fireタブレットの発売に合わせて作られたものです。
「どこがブログと異なるのか?」という人はいるでしょう。
最大の差は、この電子書籍には、著者だけでなく、編集、デザインなど多くの人々の手がかかっているということです。スコットの人気ブログは、本人だけがリアルタイムで書いているのでスピードがあります。けれども、プロの編集者を通したものではありません。
本書では、著者のスコット自身が「凄腕」の編集者とデザイナーを個人的に雇い、書籍の質とスピードを上げました。そのうえで、出版社のワイリー社が電子書籍への編集作業を行っています。
また、時間をかけて考察して書かれたものであり、総合的で、書籍として購買する価値があります。けれども、通常の書籍よりも遥かにリアルタイムです。ゆえに、マッシュアップとしての価値があるのです。
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