「The New Rules of Marketing and PR」と「マーケティングとPRの実践ネット戦略」
最初に告白しておきますが、著者のは私の夫です。David Meerman Scott
夫の作品だから宣伝すると思われるのが嫌でこれまで書きませんでしたが、今月日経BP社から日本語版が出版されるのにあたり、ちょっと面白いいきさつをご紹介しようと思います。
大企業のマーケティングとPR部門の副社長だった夫が、「従来のマーケティングやPR方法ではもう駄目。巨額を使わずしてユーザーに直接リーチする方法に切り替えるべき」と言い出したのは数年前のこと。けれども会社は聞く耳をもたず、彼は結局独立して自分の信じる方法を実践してきました。そのコンセプトだけでなく、実践のノウハウを説明しているのがThe New Rules of Marketing and PR: How to Use News Releases, Blogs, Podcasting, Viral Marketing and Online Media to Reach Buyers Directly です。
さて、日本で最初に「The New Rules of Marketing and PR」を見つけて「IT企業のPR」というブログで内容を引用されたのがこの方です。
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その方のブログの内容から「The New Rules of Marketing and PR」に興味を持ち、原書を取り寄せて読まれたのがネットを使ったPRの会社ニューズ・ツー・ユー(News2U)の取締役でカリスマブロガーの石谷さんという方でした。
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その石谷さんが「アメリカで神原さんと同じことを言っている人がいるよ」と渡したのがニューズ・ユー・ツーの代表取締役の神原弥奈子さん。ここからこの本の翻訳プロジェクトが始まりました。
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そして最終的にこの長い本を1年かけて丁寧に訳してくださったのが、同じくニューズ・ユー・ツーの取締役の平田さんです。
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そしてついに出来上がったのが下記の「マーケティングとPRの実践ネット戦略」なのです。
翻訳本の良し悪しは翻訳者によって決まる、といってもいいすぎではないほど翻訳者は大切です。日本のネットPRの先駆者であるニューズ・ツー・ユーの平田さんが翻訳され、代表取締役の神原さんが監修*されたというのは、著者の夫にとってこれ以上幸運なことはなかったと思います。他の作家が聞いたら、羨ましくて涙が出るでしょう。
さて最後に内助の功の宣伝です。
PRやマーケティングのプロだけでなくネット初心者でも学べるように書かれているために、愛読者はハリウッドの音楽プロデューサー、某中南米の国の大統領、大学生起業家、と多彩です。授業に取り入れる大学も増え、レポートを送ってくる学生もいます。日本とアメリカのネット感覚は異なりますから、役に立たないのではないかと疑う方もいらっしゃるかもしれません。けれども、トーマス・フリードマンがいうように世界はフラット化しています。日本発のグローバルなPRがだんだん必要になってくるでしょう。アメリカでは発売(2007年6月)から1年半以上経った現在でもAmazonのPR部門1位を継続的に保っていて、ということは、このメッセージはPR専門家からだんだん庶民に広がってきているようです。
エントリーありがとうございます。
いしたにです。
アメリカと同じように日本でもPR専門家だけではなく、いろんな領域のみなさんに手に取ってもらえるとうれしいですね。
ところで、私は本を紹介しただけで、監修は神原です。
よろしくお願いします。
投稿情報: いしたにまさき | 2009年2 月 3日 (火) 04:13
いしたにさんの存在なしには実現しなかったことです。ありがとうございます。
投稿情報: 渡辺 | 2009年2 月 3日 (火) 06:03
コメントありがとうございました。
さっそく、ご主人様の著書(の翻訳版)を購入させていただきました。
といっても、まだ「予約」状態ですが、届くのが楽しみです♪
投稿情報: CSMSライター | 2009年2 月 4日 (水) 09:52
こんにちは。先日、4th Editionを読み終わりました。2nd Editionを読んだのが2年以上前なこともあり、今回も非常に興味深く読むことができました。
ブログに感想を書いてみましたので、よろしければご覧下さい。
http://irish.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/the-new-rules-o.html
また数年後に、最新版を読んでみたいと思います!
投稿情報: Tomoyuki | 2013年9 月28日 (土) 05:38