9月28日、AmazonがKindleの新製品群を発表しました。
以前から噂になっていた、カラータブレットのKindle Fireに加え、Einkを使った白黒のタッチパネルの2品、たった79ドルの廉価版Kindle が加わり、ますます(米国では)他の電子書籍リーダーを買う必要がなくなってきた感じです。
Kindle Fire は、カラーのタッチスクリーンで、電子書籍、新聞、雑誌、文書、ゲーム、オーディオブック(これらは他のKindleでも利用可)に加え、映画、テレビ番組、アプリケーションが使えます。これまでの「読書のためのデバイス」から「Amazonクラウドのためのデバイス」として一歩踏み出したわけですが、Amazonの姿勢が変わったわけではありません。 彼らは、最初から「Amazon依存症」の人々を増やすことに力を尽くしており、その結果がAmazonクラウドなわけなのです。 最初は「書籍」だけでしたが、読書をする人が、他のモノも買うことを見いだし、それらの人々が買いたいものを、買いやすくしてやることに集中して来たAmazonの偉いところなのです。だから、分かっていても、私は喜んでAmazon依存症になっているのです。
ここが、失敗している会社とAmazonの差なのです。
注目のKindle Fire についてです。
何といっても値段が魅力的です。199ドルであれば、あまり悩まず、衝動買いする人もいるでしょう。わが家も、初代からのKindleが合計4台あるというのに、夫と私と二人とも予約注文しました。
これまでのKindleでもウェブを読むことはできましたが、パソコンを使うような感覚ではなく、「外出時、緊急事態専用」(つまり、別に利用できるものがないときにしか使わない)でした。Kindle Fire は、もっとパソコン感覚で使えそうです。そして、gmailやYahoo mailといった電子メールも使えるそうです。ちょっとした外出であれば、かさばるiPad(9.5インチ、601グラム)ではなく、コンパクトなKindle Fire(7.5インチ、414グラム)だけを持って出かけたいと思うでしょう。
白黒のタッチスクリーンも魅力的です。特にKindle Touch 3G は、Wi-Fiに加えて3Gが無料で使えます。外出先でWi-Fi接続がないことはよくあり、そういうときに3Gで本をダウンロードしたり、ネットをチェックしたりできるので、とても便利なのです。現在持っているKindle3でも何度も利用しました。Kindle FireはWi-Fiだけなので、その点ではKindle Touch 3Gのほうが、魅力的です。
映画なんかどうでも良い、という読書家には、Kindle Touch 3Gのほうが良いかもしれませんね。
また、ちょっと試してみるだけでしたら、79ドルのkindleという選択もできました。これではオーディオブックを読むことはできません。基本の基本型です。
*日本からはまだ購入できない可能性もありますので、その旨、ご了承ください。
新製品のこと、気になっていたので、この記事は参考になりました。
この春、キンドルを買いましたが、日本では、私のいる奈良地域では3Gは使えませんとのことで、Wifi版にしました。ネット接続の有効範囲も拡大されるといいのでうが。読書器としてのキンドルには100%満足しています。
投稿情報: 清水国治 | 2011年9 月30日 (金) 21:42
日本でも、キンドルで買える日本語の本が増えれば、あっと言う間に普及しそうだと思います。それができない理由は、複雑な日本の出版業界の事情の絡み合いなのだと思います。
「日本で本が売れなくなっている」のも、同じように、「業界の事情」が「消費者のニーズ」や「消費者を育てる」ことよりも重視されているからだと思っています。
投稿情報: 渡辺由佳里 | 2011年10 月 2日 (日) 06:12