ニューヨークタイムズ紙ベストセラーリストのハードカバー・フィクション編には今週もろくな作品がない(常連ベストセラー作家による使い古されたロマンスとミステリー)ので全部は載せません。
その中で光り輝いている新刊がこれ、リスト14位に入ったOnce a Runnerです。
新刊といっても実は1978年に自費出版され、それ以降カルト的なヒットをして売れ続けてきた作品です。4月7日にScribnerから発売されたとたん、大爆発的に売れています。長距離ランナーが主人公の、シリアスな長距離走者のためのシリアスな長距離走の小説です。
高校の50m走のテストで自分で自分の足を蹴って転び、体育の教師に「まじめに走れ!」と叱られるほど運動オンチだった私がジョギングを始めたのは、毎朝ジョギングをする女性が主人公の作品を書いたからです。彼女の心理を描くためには、自分で体験するしかないと思ったのです。これまでの記録が5マイル走で1マイル8分という私が1マイル4分以下を目指す主人公の心理に迫れるかどうかは疑問ですが、一応10年ほどずっと走り続けている努力賞としてOnce a Runnerを読ませていただこうかと思っています。
長距離走が好きな日本人に受けそうな作品です。
こんばんわ。
たしかに!>日本人受けそう
最近のマラソンブームは異常なまでです。火付け役は某雑誌などいろいろあるかとは思いますが、いままで歩くことさえ「めんどくさい」といっていた友人が東京マラソン目指してるんだ~なんて言っているのを聞いた日には、日本人の勤勉さと単純さに脱帽でした。経験をもとに…ということはノンフィクの要素が高いフィクション? と考えてもよさそうなのでしょうか……。日本だとマラソン関係は実用書が多そうなで、面白そうですね。
投稿情報: moho | 2009年4 月22日 (水) 07:06
コメントありがとうございます。
本当に日本人は勤勉ですよね。
書評を読む限りでは、シリアスなランナーの心理をものすごくよく描いた小説のようで、シリアスでない走者には「あんたが読んでもわからないよ」みたいなことが書かれています(アメリカ式ど根性ものかしら?)。そう言われてしまうと、私などは読まずして「すみません」と謝りたくなりますが...。
読んだら洋書ファンクラブのほうに書評を書きますので、お楽しみに。
投稿情報: 渡辺 | 2009年4 月22日 (水) 14:39