インターネットで若者の間で話題になっているPride and Prejudice and ZombiesがAmazon.comでずっと在庫切れの状態になっているために、仕方なくチェーン書店の最大手Barns & Nobleにでかけて購入しました(そのいきさつと書評はここで)。
それにしても、発売以来Amazon.comでずっと10位前後を続け、しかも私の町の図書館では(まだ購入していない)1冊に56人が予約しているという人気なのに、Barns & NobleではPride and Prejudiceの二次創作専用テーブルにも置いていないし、インフォーメーションデスクも「それ何?」という感じです。Amazon.comでトップセラーの作品がボストン近郊で最も大きな書店で見当たらない、というのはいかがなものでしょう。
店内に足を踏み入れてすぐに目に付くのは、ニューヨークタイムズ紙ベストセラーリスト(ハードカバー)の面々。作品のタイトルよりも作者の名前のほうが大きいJ. D. RobbやTwilightのStephenie Meyerの作品はインフォーメーションデスクの壁神状態で、避けて通ることができません.
一見「卵が先か、鶏が先か」という難問のようでそうではありません。大手出版社が押す作品をチェーン店が押し、それゆえ書店ではそれらの本が売れ、このデータをニューヨークタイムズ紙が重視すればベストセラーリストに入るというわけです。
ベストセラーリストは単純に売れた冊数の比較ではありません。どのデータにどれだけの重みを置いてポイントの操作をするのかは自由であり、公開する必要はないのです。不況ということもあるのでしょうが、以前に比べるとBarns & Nobleの駐車場はがら空き。特に若者の姿をみかけません。若者のニーズやトレンドに注意を払わず旧来の商売方法を続けている大手の書店から、家を離れずに安く購入できるAmazon.comへの移行が進んでいるのではないでしょうか。
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