1位
THE CHRISTMAS SWEATER, by Glenn Beck
作者は保守派ラジオトークショー番組の人気司会者Glenn Beck。過度にセンチメンタルなアメリカ版「一杯のかけそば」。
2位
SCARPETTA, by Patricia Cornwell
パトリシア・コーンウェルをすべて読みつくしたミステリー大ファンなら価値があるかもしれないが、コーンウェル初心者はもっと初期のものから入ったほうがよいようだ。
読者の反応には、「長すぎる」「アクションからアクションの間が緩慢」といったものが多い。
3位
CROSS COUNTRY, by James Patterson
ジェイムズ・パターソンのアレックス・クロス シリーズの第14作目。これは、上記のコーンウェルよりもおすすめできない。
私は娘に言わせると、Pattersonに対してちょっと偏見を抱いているところがあるらしい。
常にベストセラーに躍り出る作家だが、非常にケアレスに書き飛ばす傾向がある。読者の大半の意見も今回は私と同様のようだ。
4位
THE STORY OF EDGAR SAWTELLE, by David Wroblewski
Oprahのブッククラブに選ばれ、ベストセラーになったデビュー作。
聴覚障害があるヒーローが犬と特別な関係を築き上げる。非常に詩的な純文学ということ。風変わりな純文学が好きな人に向いているようだ。
5位
THE HOST, by Stephenie Meyer
全米で大ベストセラーになり映画化されたヤングアダルト本「Twilight」の作者Meyerによる大人向けのSF。私も出版当日に読んだ。SFの形はとっているが、実際はロマンス本だと私は思った。また「大人向け」の作品ということだったが、哲学的な深みに欠け、対象がTwilightの読者とどこが異なるのか不明。SFだがSFファン向けではない。
6位
JUST AFTER SUNSET, by Stephen King
スティーブン・キングの短編集。多くはすでに出版されたもの。だが、キングのファンにとってはまた彼の作品をまとめて楽しむ機会である。文章が優れている彼の作品は、ホラーファンでなくても読む価値がある。
7位
THE LUCKY ONE, by Nicholas Sparks
多くの作品が映画化されるロマンス作家(純文学にはちょっと甘すぎる)Sparksの、またもセンチメンタルな小説。甘すぎて私は苦手だが、男性が書くロマンスは中年以上の女性には魅力的なようだ。深い作品を求める方にはおすすめできないが、現実逃避のための本としては満足できるだろう。
8位
ARCTIC DRIFT, by Clive Cussler and Dirk Cussler
ややジェームズ・ボンド的だがそれよりもハイテクなヒーローDirk Pittが主人公のシリーズ20作め。美女と国際スリラーという要素が含まれた男の冒険小説。
9位
A MERCY, by Toni Morrison
黒人のノーベル賞受賞作家Toni Morrisonの「Beloved」を連想させる、奴隷の歴史を語る小説。彼女の文体は詩的だが、原文で読むのは初心者には難しい。このベストセラーリストの中では唯一、時間をかけてでも読む価値がある純文学といえるだろう。
10位
THE HOUR I FIRST BELIEVED, by Wally Lamb
これまでの2作がOprahに選ばれたWally Lambの新作。これまでの2冊は読みやすかったが、今回は少々野心作すぎるよう。
あまりにも多くのアイディアが詰め込まれすぎ、読み進むのが(ネイティブでも)難しいらしい。私はこの作品はまだ読んでいないが、ちょっとためらってい
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