洋書ベストセラー(ハードカバー/ノンフィクション)編-パブリッシャーズウイークリー(1月5日)
1.The Last Lecture
膵臓がんで死が近づいた大学教授の著者はたった46歳の若さで「最後の講義」を行った。これは彼がその後に幼い子供たちに残すために綴った本。長期にわたってベストセラーを続けている。
2.Outliers
才能かそれ以上に環境が成功を決める。成功のハウツー本ではないので要注意。この本がもっとも適しているのは、常に「なぜこんな現象が起きるのだろう?」と好奇心を抱く人。私の周囲の中年以上の男性はみんなこの本を読んでいる。
3.Dewey
犬のノンフィクションが売れるなら、猫のノンフィクションも売れる。
4.American Lion
第7代大統領Andrew Jacksonとその時代を解説するノンフィクション。
アメリカ人は過去の大統領について学ぶのが本当に好きなようだ。
5.The Purpose of Christmas
著者は同性結婚に反対のキャンペーンを行ったことで有名なキリスト教福音主義の牧師。福音主義者は多いので、この手の本は必ずベストセラーに入る。
6.Too Fat to Fish
著者は、他の番組では禁止されるダーティーなことをやってのけることで悪名高いThe Howard Stern Showというラジオ番組のキャスターのひとり。回想録。
7.A Bold Fresh Piece of Humanity
保守派のFoxテレビ局で最も視聴率が高いトークショー番組の司会者Bill O’Reillyの回想録。O’Reilly の攻撃的な性格は、オーナーのマードックまでが個人的に嫌っているという噂である。
8.Multiple Blessings
双子と六つ子を持つ夫婦が子育てで奮闘するリアリティー番組を本にしたもの。
リアリティー番組そのものがけっこうくだらないので本も期待できない。
9.Barefoot Contessa Back to Basics
料理本。Barefoot Contessaシリーズが新しく出ると女性はクリスマスプレゼントとして贈りあうようである。私も何年か前に受け取ったし、去年は姑が義妹から受け取った。次は誰が誰に送るのだろう?
10. Why We Suck
ボストン出身のアイリッシュ系アメリカ人でコメディアンで俳優のDenis Learyが、政治的に正しいことかどうか気にせずに、言いたい放題アメリカ人をこきおろした本。
11. Guinness World Records 2009
12. The Snowball
世界で最もお金持ちのひとりWarren Buffettがみずから作家を選んで書かせた伝記。
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13. Breakthrough
若さを保ち、長生きするためのハウツー本。この道のグルSuzanne Somers
The World Is Flatの作者 Thomas Friedmanは、哲学者でもなければ学者でもない。政治的にも中道である。だからこそ現実的な分析と提案ができるのだろう。彼の意見には(常に同意するわけではないが)耳を傾ける価値がある。
15. Do the Right Thing
共和党の大統領候補のひとりだった元キリスト教福音主義の牧師Mike Huckabeeによる説教のようなもの。性格としてはマイルドでユーモアのセンスもあるが、Common senseをすべてを聖書の教えから得るというのは日本人には馴染めない。アメリカのバイブルベルトの人々の考え方を理解する目的であれば価値があるかも。
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