対象:小学校高学年から中学生(日本人が対象の場合は中〜高校生)/数学
書評 by Moeさん
この本では、難しくて苦手な算数を簡単にすっきりと理解することが出来ます。「えー」と思うようなことも書かれています。 では、一章~十二章までの簡単な説明をします。
The First Night 第一章
いつも悪夢ばかり見ていたRobertは夢の中で数の悪魔と会います。最初の夜は1を使って足したり、ひいたり、かけたり、割っ たり。もう頭が痛くなっちゃうよ~。
The Second Night 第二章
早速問題です。5×5=? 5×5×5=? 5×5×5×5=? 5×5×5×5×5=? こんなに5ばっかり書きたくないよ~と Robert。すると数の悪魔は5²=25 5³=125と書いてこれはHopping Numberだと教えてくれました。
The Third Night 第三章
11が余りなく割れる数は何でしょう?0?0はなし。1?1もなし。一つもない?正解。数の悪魔はRobertに二つの数 について教えます。一つは完全に割り切れるもの。もう一つは絶対に割り切れないもの。じゃあ、141 421 356 237 307は?そんなの分かんないよ。
The Fourth Night 第四章
Hopping NumberをさかさまでするとRutabagaになる。数の悪魔はRobertに教えました。じゃあ問題だよ、4 のRutabagaは?2。正解!36のRutabagaは?6。正解!5972のRutabagaは?どうやってそんなの分かれば いいの?計算機を使うのさ。√のマークを押して、5972を入れてみてごらん。√5972=77だ!ピンポーン!
The Fifth Night 第五章
点で三角形を作ると、点の数はこのようになる「1→3→6→10」。また、点の一番下の列の数を数えるとこのようになる「1→2→3→4」。 このような数をTriangle Numberといってこのようになる、と数の悪魔が言って式をかいた。1+2=3 3+3=6 6+4=10 もう続きは分かったかな?
The Sixth Night 第六章
今日は自然の数Bonacci Numberについて習うよ!自然なんて算数あったの?もちろん。それはこれでしめせる。1=1 1+1=2 1+2=3 2+3=5 3+5=8・・・・・・これはウサギで表せる。まず始めは二匹いる。その次に二匹子供を産んで 四匹それから六匹それから・・・・・。ひえ~自然は怖いね~。
The Seventh Night 第七章
三角形には不思議が詰まっていることを知っていたかい?では例をみせよう。 1、4の上の列は・・・Triangle Numbers!その上の列は普通の数!上?1だけ!うわー数って面白いなー 。 だろう。ではこの三角形の続きを書いてごらん。そ んなの朝飯前だよ~。
The Eighth Night 第八章
AさんとBさんがいるとする。二つの席に座るとしたら二つ可能性がある。AとB、BとAだ。もう一人来るとする。すると六 つ可能性ができる。もう一人くるとすると?えっと、二十・・・・四個。そう。もう一人来ると?やめてー。分かった。ではこ れを式にするとこうなる。1 1×2=2 1×2×3=6・・・・・・。もっと簡単な書き方はないの?ある。!でVroomと言う。ふ~ん。
The Ninth Night 第九章
今日は今まで習った数の復讐をする。1、2、3、4・・・・・普通の数!1、3、5、7奇数!2、3、5、7Prima Donna!3、6、10Triangle Numbers!2、4、8、16 2のHopping Numbers!1、2、6、120Vroom!全 部覚えたようだね。さてみなさんはどうですか。
The Tenth Night 第十章
好きな図形を描いてごらん。何本線があるのか数えてごらん。二十本。じゃあ線と線がぶつかる所に点を書いてごらん。何個 あった?十個。白いスペースは?十一個。では点とスペースを足して線の数だけ引いてごらん。10+11-20=1
どんな図形でもそうなる。え~。立体も同じだが答えが2になる。試してごらん。The Eleventh Night 第十一章
算数は、数の悪魔が教えてくれました。石渡りみたいな物なんだよ。一つ一つ考えてから踏み出さなくてはいけない。じゃ あ間違えっちゃったり躓いちゃったりしたらどうなるの?また最初からやり直しさ。数の悪魔って躓いたことある?うん。ふ~ん。じゃあ 僕は躓かないように頑張るよ!
The Twelfth Night 第十二章
今日、数の悪魔が住んでいる場所に行くよ!色々な悪魔が住んでいるんだ。女の悪魔があんまりいないのはなぜなんだろう?そ れは算数は男の人のものだと昔思われていたからだよ。ふ~ん。そこにいるのが二番目にえらい人だよ。すると二番目にえらい人が Robertの所まで来て勲章をささげた。Robertは仲間になったんだ!もうここでRobertと数の悪魔とはお別れだよ。色々なことが分かったね。
この本を読むと算数と友だちになれます。ここで習ったことは忘れないでおきたいです。もっと算数について知りたくなってき ます。簡単な単語を使っていて、とても読みやすかったです。本にでてくるのは算数の専門的な言葉ではないので気をつけてください。
渡辺のメモ
「洋書ファンクラブJr.」で目指しているのは、日本の学校の英語の成績が良くなるためのお勉強ではありません。ネイティブと同じような感覚で生きた言語としての英語を読むことに慣れ、英語を使って世界からの知識と情報を学びとることができるようになることです。
ネイティブの平均的小学生より高度な本が読めるMoeさんとは、ひとつの分野に偏らないよういろんな本を楽しむことにしています。単語や文法のことは殆ど話しません。普通の読書クラブのように内容が中心です。そこで今回は数学の本です。といっても小学校高学年(日本であれば5、6年生)から中学生を対象に書かれたこの本を選びました。数学の本、といっても「勉強する」という感じではなく、「数の謎って面白いなあ!」と感じさせてくれるものです。英語の文章はとても簡単なので、入りやすいと思います。数学が得意だったけれど忘れてしまった親とこれから学ぶ子供が一緒に読んで楽しい会話のネタにするといいかもしれませんね。洋書ファンクラブのほうにも案内を書いています。
コメント
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