学校一の運動オンチだったせいか、スポーツに関しては競争が苦手な私です。というか、もともと何に関しても競争心があまりないので、走っても、レースはしない主義です。
でも、去年このイベントで一緒にトレーニングしたアスリートたちに誘われて、わが町の「resolution run(新年の抱負ランニング)」というチャリティレースに参加してきました。
きっかけは、上記イベント誕生日ボーイから(毎週来る)トレーニングお誘いメールです。
私は、外で走るのが難しい冬の間にP90X2というトレーニングプログラムをきっちりすると決めたばかりですし、自信がある脚力より腕力を鍛えたいので「朝はそちらのほうをする」と返信しました(すでにP90Xも、P90X2もやっているのですが、走ったりすることが多いので、きっちり連続でやるのは今回が初めての試み)。
もう一人は、「レキシントンで、がん克服のためのチャリティResolution Runに出るから、明日の朝のトレーニングはパス」という返信です。
すると、誕生日ボーイと別の仲間が、「8時に階段昇降を始めれば、町には9時半に戻れるので、10時半までの当日登録に間に合うから、どっちもできる」と言い出しました。
みんな「じゃあ、どっちもしよう」と乗り気です。
弱虫の私も、なんとなく背中を押されて「じゃあ、P90X2をやった後でランのほうに参加する」と答えました。零下22度(−22℃)という寒さだからこそ、「参加しよう!」と思ったのも事実です。
こういうときはみんなタイムも悪いし、敬遠しちゃう人もけっこういるでしょう。だから、パフォーマンスを気にせず、「やってよかった」とだけ思える気楽なイベントだと思ったのです。
午前6時半からP90X2をやった後、早めに行って当日登録をすませ、あとはせっかく温まった筋肉が冷えないようにフィールドを歩いていました。
そこにやってきた、お仲間3人男性グループ。
新年の挨拶もそこそこに、
「Yukari, その格好で走るつもりなのか?」と呆れています。
本当はもっと厚着をしていたのですが、ちゃんとひとつ脱いだのですよ。
「これはすごく薄いダウンだから」とモゴモゴ言い訳していると、さらにチェックが入ります。
「帽子もウールじゃないか。暑くなるぞ」
「だって、他に持ってこなかったんだもん」それに外はマイナス20度ですよ。
「太陽が出ているから気温はどんどん上がっているよ。そんなに厚着したら最後までもたないぞ〜」と脅します。
「たった5kmだから、暑くてもがまんできるでしょ。どうせ、速く走らないし」
というと、
「Yukari、君はアスリートなんだぞ。ナヨナヨしたことを言ってはいかん(Don't be wimpy!)」と叱られます。
ついでに「そもそもP90Xなんてwimpyだ」とまで言われて、私は早々に「ほんじゃ、また後でね〜。グッドラック」と逃げ出しました。
レースで実感したのは、「やはり私はレースが好きじゃない」ということでした。自分のペースで走れないからです。
レースの準備ができていなかったのは確かです。南極旅行から戻ったら雪嵐で道が狭くなっていて、しかも連日路上のコンディションが最悪なので1ヶ月ほど外では走っていません。そのうえ、筋肉がすぐに冷える気温です。
私が通常ジョギングするときのパターンは、最初1kmを6分30秒くらいのゆっくりペースで走りだして筋肉を温め、呼吸が整ったらだんだんスピードを上げ、(5〜10kmの範囲であれば)最後の2kmくらいを1km5分20秒くらいのペースで終えるというものです。
ところが、レースでは周囲につられて最初のうちに1kmを5分30秒くらいのペースで走ってしまう癖があります。特に今日のような寒い日には筋肉をゆっくりと暖めないと、途中でつってしまうのです。わかっているのに、またやってしまいました。日頃の楽ちんジョギングよりも遅いタイムだったのが、なんというか私らしいと思いました。
でも、レース後に上記の知人や参加した見知らぬ人たちと「good job!」とハイファイブしあうのは楽しいものです。「このためにレースに出るのは悪くないな」とも思いました。
レース後に登録ブースでフォーチュン・クッキーをいただきました。
中におみくじが入っているんです。
中を見てつい笑っちゃいました。友達だけでなく、おみくじにまで言われるとは...。
こんなにピッタリのフォーチュンをいただいただけでも、初ランは大成功だったと思います。
いろんなことに目標を掲げて頑張ろうと思いました。
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