15年以上走っているけれども、レースには出場しない主義の私である。
レースはしないが、旅行先で走るのは大好きだ。
早朝に走ると、その地の素顔に出会えるのがいい。そして、風景をひとりじめできるのも最高にリッチな気分である。
もちろん知らない土地だから安全の確認をする必要がある。
先日カナダのプリンスエドワード島、シャーロットタウンに滞在したときも、ホテルのロビーに尋ねた。
すると、安全なだけでなく、距離がついたジョギングやウォーキング用のマップまで用意されていたのである。これには感動した。
さっそく翌朝少し明るくなった頃にマップを持ってでかけた。
翌朝はチェックアウトしなければならないのと、その日に偶然プリンスエドワード島マラソンがあるということで、暗いうちに走り始めた。前日に安全な場所だとわかったのと、マラソンの警備の人が既にいるだろうと思ったからだ。
だが、プリンスエドワード島は、私が想像したよりゆるかった(笑)。まだ、誰も準備なんかしていない。
「しまった」と思ったが、この時間帯の怪しい美しさとそこを走ることの贅沢さに、頭がクラクラするほどの興奮を覚えた。
次に滞在した小都市でもホテルのロビーは「この辺りは安全」と言った。だが、私の直感は「ちょっと危ないかも」だったし、夫も「ここは早朝に走らないでほしい」と言ったので、やめた。
楽しむためには、こういう判断も大切だと思うのだ。
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