2012年10月末、久々に日本を訪問することになった私は、その前から意欲満々で計画を練っていました。
「共感できる被災地の教育関係の団体に新刊の印税の一部を寄贈し、自分も長期にわたって関わってゆきたい」
被災地で実際に活動されている方々にコンタクトしてそう伝え、現地で意欲的に活動している方々をご紹介していただく予定も立てました。
嬉しいことに、「気仙沼のほぼ日」の開設一周年の11月1日に、糸井重里さんたちと一緒に気仙沼を訪問させていただくことにもなりました。
その前日に「ほぼ日」(正式名は東京糸井重里事務所)を訪問した私は、さきほどのような意欲を熱意を込めて語りました。
「自分自身が無理をせずに長く続けられることをみつけたい」、「教育関係で頑張っている人を支えたい」...といった、自分の頭の中で勝手に描いてきたことです。
糸井さんは、静かに(辛抱強く)耳を傾けた後で、ひとことこう言われました。
「まあ、ともかく行ってみてください」
今それを思い出すと赤面せずにはいられないのですが、このシンプルな言葉の意味を、気仙沼と、その後訪問した相馬市や仙台市で何度も考え込むことになったのです。
...つづく。
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