私は「洋書ファンクラブ」というブログで洋書をご紹介しておりますし、「洋書ファンクラブJr.」で直接日本人のお子さんに読書指導もしています。そういうこともあり、ボストン在住の方から「せっかくアメリカに住んでいるから英語の本も読んでおきたい。でもどこから取りかかれば良いのかわからないから教えてほしい」と言われたことがあります。
そこで、ボストン界隈では最も大きなバーリントンのバーンズ&ノーブルで、「洋書の選び方」をご説明する気さくな会をしてみました。
この日参加できたのが偶然アメリカに長くお住まいの方ばかりでしたので、話題は「子どもの年齢にあった本の選び方」に集中しました。それらが集まっているのがここなのです。
このバーンズ&ノーブルでは、絵本、小学校2〜3年向け、小学校高学年から中学生向け、高校生以上(ヤングアダルト)がだいだい分けられていますから、親が子どもを誘導しやすくなっています。
特に注意すべき点は、その子の性格、嗜好、情緒的発達です。
過敏な子にとっては、親の死や暴力シーンがあるものは、たとえ実体験ではなく本でも心に傷を残すことがありますから要注意です。
また、話題になっているヤングアダルト本には、中学生にはまだ読ませたくない性や暴力シーンが出てくることがあります。これも、日本では無視されがちですが、発達途中の子どもの心に悪い影響を与えるので注意すべき点です。私は性に関して、娘と非常にざっくばらんに話し合える(娘からも「めずらしい母親」と言われる)母ですが、娘の精神的発達を注意深く観察しながら「過剰な性の情報」からは守ってきました。だからこそ、娘が高校生の時にボーイフレンドとつき合いはじめたときでも、性についてざっくばらんに相談に乗れるような関係ができたと思っています。
精神的に成熟するまで性についての過激な表現を与えないほうが、子ども時代をしっかり楽しめるし、異性やつき合い方について歪んだ先入観を持つことがありませんから、青春期に自然で初々しい恋を楽しめると私は信じています。
また、「読書がそんなに好きではない子にどうやって本好きになってもらうか」ということも語り合いました。これも、意外と単純なきっかけだったりするのです。
私は「親子が一緒に読んで語り合える本」の大ファンです。児童書には、大人が一緒に楽しんで語り合える本が沢山あるので、ばかにはできません。
「本を一緒に読むことで、話しづらい話題について語り合うことができる」というのも、ちょっとしたコツです。
その後、バーンズ&ノーブルの中にあるスターバックスでお茶をしました。あっという間に3時間以上経過!私にとっても楽しい時間でした。
参加者の淳子さん、美都さん、晶子さん、ありがとうございました。
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