株式会社ルックさんから、「Hope for Japan Fair」用に「エイサーガーエー―おきなわのえほん 」を沢山ご寄贈いただきました。
英訳もあるこの絵本は、沖縄の盆踊り「エイサー」を説明する絵本なのですが、これがとっても素敵なんです。
「エイサー」は沖縄の盆踊りです。町や村の人々は、「亡くなった人、よくいらっしゃいました。また来年もきてね」とあの世にいった人々に歌って踊って表現 するのです。夏の夜空に「ドーン」「ドーン」と大太鼓の響き。子どもたちがパーランクーを叩いて「エイサー エイサー スーリ サッサ」と歌って踊りまく ります。
いまや沖縄にはじまった「エイサー」が全国の夏の踊りになっています。――さあ、見ているだけではつまんないので、一緒に歌って踊ろうではありませんか。踊るうちに心を清めるチムチュラサにもなるのです。
本州で育った私は、「エイサーガーエー」を読むまで沖縄独自の盆踊り「エイサー」の風習を知りませんでした。題名にあるガーエーというのは、競演のことです。隣町の組と出会ったときにガーエーが始まるのですね。熱い競演が想像できます。儀間比呂志さんの彩り豊かな版画を見ているうちに、私もカチャーシー(みんなで一緒に踊る)に加わりたくなりました。今は全国的に流行っているということですが、いったいどんな踊りなのでしょうか...。
さっそくYouTubeで探してみました。本当のガーエーを含め、いくつも胸躍る映像があったのですが、丸木さんがおっしゃっていた「エイサー エイサー スーリ サッサ」の歌詞がある、見やすい映像を選びました(もっとありますので、ご自分でいろいろ探してお楽しみください)。
「エイサーガーエー」には英訳もついていますので、日本のお盆の習慣を説明するのにぴったりですね。米国にはニューオリンズのジャズ葬というのがありますが、死者への想いにちょっと似たところがあるかもしれません。
Hope for Japan Fairに出展しますが、私自身でも購入して地元の小学校に寄贈しようかと思っています。ボストン近郊のみなさんも、Show and Tellのときにぜひご利用ください。
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