数年前に娘と友人のために買ったファンタジーを洋書ファンクラブでご紹介したのですが、それが邦訳出版されました(Wave出版の方から邦訳版の献本をいただきました)。
帯には「13歳の少女が書いた」とありますが、私が以前調べたものでは、書き終えたときには14歳だった筈です。私の娘とほぼ同い年だったので、驚いたのを覚えています。
英語の翻訳というのは、英語がちょっとできる方が想像するより難しいものなのです。英語で読むときには雰囲気が完璧に分かっても、適切な日本語をあてようとするとみつからない。この作品でも、そんなもどかしさをところどころで覚えました。けれども全体的には、なかなか良い訳だと思います。英語を勉強している方は、読み比べてみてはいかがでしょう?楽しみつつ、勉強になりますよ。
日本のアマゾンの評価はあまり良くないようですが、それは読む人の期待が大きすぎるのかもしれないし、選んだ人がこの手のファンタジーが好みではないのかもしれません。完璧ではないけれども、米国のアマゾンで評価が高く、アマゾンがアンコールの第一作に選んだくらいですから、まあまあの出来のファンタジーだと思います。でも、おすすめするのは、中学生から高校生の女の子です。ばりばりのSFやファンタジーファンは避けたほうが良いでしょう。
筋書きなどの詳しい内容は、洋書ファンクラブのほうをご覧下さい。
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