米上院の司法委員会で連邦最高裁の判事候補ソニア・ソトマイヨールの指名承認公聴会が行われています。
下はカリフォルニア州選出の上院議員Dianne Feinsteinが、公聴会オープニングの声明で、民主党の大統領が指名した候補に対して保守派が"Judicial Activism"を非難することに対し、保守派の最高裁判事による"Judicial Activism"の例を挙げて、判事はまったく公平な法のアンパイアではなくそれぞれの判事が自分の体験を反映するものではないかと反論しているところです。
アメリカをまっぷたつに分けるのが女性の中絶を選ぶ権利ですが、ソトマイヨール自身はこれまでに中絶への彼女の意見を示唆するような判決を下したことがありません。したがってこれについてはプロチョイスもプロライフも不安を感じているところのようです。また、共和党の右派は、ヒスパニック系で女性のソトマイヨールが「白人男性」を差別する可能性を示唆しています。このような右派による「カルチャー戦争」が注目されていますが、ヒスパニック系の投票者が増えているアメリカ合衆国でヒスパニック系のソトマイヨールを「人種差別者」と糾弾することが共和党のためになるかどうかはおおいに疑問なところです。
それにしても、褒められてもけなされても表情をまったく変えずにいるソトマイヨールには脱帽です。これまでの候補よりずっと人生の荒波を体験してきているタフさを感じます。
いろんな意味でソトマイヨールの就任が決定するまでの経過(決定すると思います)が注目されます。
追記:Sonia Sotomayor自身のStatementです。
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