キング牧師の記念行事が無事終わりました。
レキシントン高校生が8人ボランティアとして私の手伝いをしてくれました。
6人は9年生(日本では中学校3年生の年齢)。でも、「お皿をあちらのテーブルまで持っていった方がいい?」とか「プログラムを2階の入り口で渡す人がいたほうがいいのでは?」など自らいろいろ考えて行動してくれたのが印象的でした。
年配の出席者たちは、若者がお手伝いに来てくれたのがうれしかったようです。
会の前後に高校生たちと会話を交わし、「若いのにしっかりした意見を持っている」と感心していました。
数年前から私が情熱を注いでいるのが、レキシントン町での「世代間交流」です。
レキシントン町には、「お年寄り」とはいえ、引退した大学教授(女性も多い)や元NASAのエンジニア、アーティスト、音楽家、などユニークな経歴を持っている人が多くて、なかなか濃い会話を交わすことができます。
彼らは、同じ年代とばかりつきあっていると「年を取る」と感じるようで、若者から新しいアイディアやエネルギーを得る機会を求めています。
子供たちにとっても、核家族が多いアメリカでは、高齢者から学ぶ機会がほとんどありません。
だから、異なる世代が同じ本を読んで感想を交わすプログラムや政治について意見を交わす機会をなるべく作ろうとしているのです。
今回のキング牧師のイベントでは、レキシントン高校生2人のスピーチもあり、町に住む異なる世代が交流できるよい機会でもありました。
たったひとつ残念だったのは、地元のプロフットボールチームのNew England Patriotsがスーパーボウルに出られるかどうかを決める大事な NFLのPlayoffゲームが3時から始まったことです。普通のフットボールのゲームがあるだけで通りがひっそりとするボストン近郊ですから、これほど重大なゲームとなると出席者が激減するのは明らかです。試合の時間が決まったときには、企画を立てた私たちは「会場がガラガラになるのでは…」と真っ青になってしまいました。去年よりはずっと少ない出席者でしたが、フットボールファンでありながら記念行事を優先してくれた方が多かったのは励みになりました。
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